ヴァル研究所様は、皆さんご存知の乗換案内ソフト「駅すぱあと」でとっても有名な会社様です。
路線検索のパイオニアでいらっしゃって、古くはMS-DOS版に始まり、Windows版、Mac版、今では iOS版 や Android版など、あらゆるプラットフォームで国内の乗換案内需要に応えて来られました。近年は Ruby 界隈や AWS 界隈、マッシュアップ界隈でも存在感を増しておられるので、比較的若めのエンジニアの方でもご存知の方は多いでしょう。
そんなヴァル研究所様と弊社とのお付き合いは、もう5年前になります。iOSアプリが盛り上がり始めた頃に、ある方の御紹介で当時役員の方とお会いしたのがきっかけ。それから5年の間にアプリ開発を4件、バージョンアップは数知れず、他にもオンサイトのUXセミナーなど、気がつけば通年で何かしらお仕事を頂いている関係になりました。
単発のアプリ開発でお付き合いが終わってしまう事はよくあるので、5年続いているのは弊社的にはとても稀有なケースです。で、この度タイトル通りなのですが、そのヴァル研究所様で顧問という肩書を頂いて密に関わらせて頂く事になりました。
ででん!
名刺まで作って頂いてます。メールアドレスに加え、ヴァルさんの自社ビル内には僕専用の机…まで。あ、でも、よくある常駐とか派遣とか契約社員とかそういう訳ではありませんのであしからず。僕も自分の会社ありますしね。
多岐に渡ってヴァルさんの事業をお手伝いさせて頂くという関係性で、具体的には新規事業の推進、営業、開発、プロジェクトマネジメント、とかとか結構現場レベルで関与させて頂く感じになってます。
元々、ウチでは他社様の事業御支援をさせて頂く事が結構ありました。余り公にはしていませんが、有り難くもご指名頂ければさせて頂くという感じで。現場の開発チームの方に技術知見を提供したり、プリセールス的な事で同行したり、新規事業のお手伝いしたり、開発部門で面接官をしたりと、いわゆるコンサルとは違って経営/開発/営業/マネジメントが分かる人間として現場レベルに深く関わらせて貰うってのが特徴です。
年始には @t0shiya も入ってくれたし、来年以降はコレをもうちょっと強化してみようかなぁと思っていました。そこに、9月にヴァルさんの社長さん部長さんから打診を頂きまして。これはエキサイティングな事だ!と即決させて頂いた次第です。早速、10月から月2回に伺うようにしてまして、今後の事業計画や現状課題をお聞きしたり、現場の開発の方とお話したり、具体的に新規事業に関わらせて頂いたりと色々と始まってます。
その中の関連する一つがコチラですね。
SORACOM Air が発表された時、3GPI という3G通信+GPSモジュール搭載基盤を組み合わせたら簡易バスロケができるし、アプリも作るとバス会社様も利用者もhappyになる事は丸の内シャトルバスの件で既に実証済みだし、経路検索にも活かすとヴァルさんの付加価値が更に上るんじゃないかなと、サクッとクライントとサーバを試作して持ち込んだりしてました。Python綺麗だなぁとか言いながら。
本日のSORACOMさんのプレスにもヴァルさんのお名前が出ていますが、これが今お手伝いさせて頂いていることの一つです。
フィードテイラーとしてIoTをやるつもりはありません。いわゆるITの新技術ってアプリと一緒で、既存事業の価値を増幅させる為、価値提供効率を上げる為、に使うべきだと思うんですよね。ITを使う事が目的になっちゃいかんなと。何の課題解決をするのかが分からず取り敢えずネットに繋げりゃ良いって感じの、今の猫も杓子もIoTって気運は若干残念なんですが、ヴァルさんの場合はちょっと違う。
乗換案内における課題があってその解決で更なる価値向上が見込まれる、その解決手段としてタマタマIoTと呼ばれてる分野があったという構図。公共交通機関との接し方を変える可能性すらあると思ってまして、そこがまた面白いんですよね。技術的な意味でもビジネス的な意味でも、これからメチャクチャ楽しくなっていく分野じゃないかなぁ。
あと、乗換案内アプリ以外にも、社内の精算業務支援サービスとか、経路検索ASPやAPIなど、バスや列車が関わる部分では多数ソリューションお持ちですので、この分野で課題をお持ちの方は是非お声がけ下さい。ご説明させて頂いたり、各種調整させて頂きます。どんな会社でもほぼ確実に社員通勤費を削減できる素晴らしいツールもお持ちなのですべての会社様に興味お持ち頂けるかと思います。
ということで、顧問になりましたというお話でした。他にも似たようなお話がありまして、来年は肩書を複数持ってるような気がします