景況感が全然良くないようです。
儲からないねぇ、しんどいねぇ、この先どうなるんだろう….。そんな声を沢山聞くようになりました。それこそ新年の挨拶回りでは「昨秋依頼、仕事は全然ですわ」「いやいや、ウチなんかもっと酷いですよ」というような不幸自慢に花が咲いていたりもするそうで何とも大変な時代に突入したモノです。
でも。
大変だとか、悪いとか、言ってても物事は好転しないと思うんです。悲観して売上があがるなら良いですが、negativeな発言はいつだって何の価値も生みません。病気も気からなら、景気も気からな訳で、テンション下がるばっかりのスパイラルに思考が落ちてしまえば景気もそりゃ悪くなりますよ。お金の方から逃げていくし、仕事も寄りついてこないでしょう。
官製不況という言葉の真似ではないですが、昨今の不景気感には、どうもメディア製不況という色合いがあるように思えて仕方無いんですよね。テレビも新聞も何でそんなに自虐的なのというぐらい悲観的。アロエが良いって番組で言えば翌日売り切れ続出だとか、納豆はダイエットに良いという嘘をついても売り切れ続出とか….そういうメディアの影響力をもっとプラスの方向に駆使すれば良いのにと思うのは僕だけですかね。メディアはどこにゴールを見据えてるんだろう。日本国民全員が「もうダメだ…」って思ったらokなんですかね。
元気なニュース、明るいニュースを例年にも増して伝えましょうよ。
先日、寺島実郎氏の講演を聞く機会があったんですが、日本の資源大国化の可能性を聞いて「なんて将来有望な国なんだろう」と心底思ったものです。ワクワクして鳥肌立ちましたもん。WBSのコメンテーター高橋氏がアジアを牽引する国としての国家戦略を説いた時には「やっぱ凄い国なんじゃん日本」て思える訳ですよ。全てを悲観的に捉える必要なんて、多分どこにもない。
確かに「100年に1度の危機」なんて言われますし、それを裏付ける色んな出来事があったり、また戦争が起こるんじゃないかって極論もあったりしますが、人類の経済活動が完全にストップしてしまう訳じゃないと思います。確かに大企業にとっては身を守る事で精一杯な大変さがあるでしょう。でも、見るところを見れば、この景況感の中にも仕事が来る所には来るし、待ち行列は出来るところには出来るし、忙しい所はやっぱりいつだって忙しい訳です。
その分かれ目は「気」の持ちようだというのは暴論でしょうか。
もうダメだと精神的にどん底を経験して、そこから気持ちを切り替えて考え方を変えて生き方を変えてみたら、凄い充実した人生に辿り着いてしまった自分の経験からして、「気」が全てというのはホントだと思います。変わる事を恐れない気が芽生えたからこそ今の自分がある訳で。変化には行動が必要で、行動には気が必要でした。その「気」は、元気の出る話、明るい知らせがトリガーだったりしたんですよね。
なので、メディアももうちょっと考えたらどうかなぁと思います。
歴史に残る大変革期という厳しい現実を事実として伝えながらも、論拠をもって発破をかける…ぐらいの事をもっとして下さいなと感じる今日この頃なのです。単なる精神論や無責任な楽観論はいらないですけどね。少なくとも「何で日本人はそこまで悲観するのが好きなんだろう」って海外にいる方から見た日本人像がそう表現される事がないぐらいにはなって欲しいなぁと思います。
という訳で、否定的・消極的・受動的を否とする最近の僕が思ってることのお話でした。