先日のエントリの通り、京都大学で3日間に渡って行われた「自然言語処理技術講習会」に参加してきました。もう先々週の話になりますけど。(書くのが遅い(笑))

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講習会会場のメディアセンター

 

期間限定の学生生活でしたが普段の仕事を少し調整して参加したかいがありました。深く掘り下げるというよりも浅く網羅するという感じではあったのですが、自然言語処理という分野への興味を強くするには十分だったかなと。概論に始まって、形態素解析やら構文解析の話、コーパスの話に検索エンジンの話。

理数系バリバリの話かと思いきや数式は一部に出てくるぐらいで、いわゆる言語学をされてるような文系的な人にも分かり易く構成されていました。個人的にはもうちょっと理論の所を突っ込んで欲しかったなぁという気もしましたけど、まぁ参加者の業種や経歴を限定していないプログラムなのでこんなもんでしょう。

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食堂で食べた昼ご飯。これで360円ぐらいだったかな。やっぱり安い!

 

個人的に一番面白かったのは、有名な形態素解析エンジンである「Mecab」の開発者であり今はGoogleのエンジニアでもある工藤拓さんの講義でした。ViterbiアルゴリズムとかCRF(Conditional Random Fields)とか初めて聞くキーワードが並ぶ具体論でしたが、それだけに面白かったです。

Mecabを使ってSEO関連のツールが色々作れそうだなぁなんて考えてた次第。まぁ、今すぐ何か大きなお金に繋がるのか…という訳ではありませんが、新しい知見を得た事が新たなアイディアの源泉となりそうな手応えは感じました。

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最終日にはこんな修了証を頂きました。

京都大学は京都駅からのアクセスが悪くて通学(?)には苦労しましたが、久しぶりに味わえた学生気分を考えれば軽いもんです。やっぱり勉強って良いですね。今回は3日間だけでしたが、将来は社長をやりながら大学に籍を置いて研究もやってる…みたいなライフスタイルで過ごしてみたいです。