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遡ること2ヶ月、今とは違って東京出張頻度が相当に高かった8月の末日の晩、僕はとある方とお会いするべく品川駅に。

とある方とは港区西麻布にオフィスを構える株式会社オーバーワード取締役の小林憲人さん。お忙しい中、時間を調整して頂いて僕の出張帰り新幹線の終電ギリギリまでご一緒させて頂きました。(上の写真はその時の僕の写真、下の写真は小林さん)

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ずっと書こう書こうと思って書けていなかったその時の話を、今日は書いてみようと思います。(小林さん、遅くなってゴメンナサイ…)

 

代表かそうでないかに関わらず経営をする立場にある方は、とにかくアツい人が多い。そして、言葉に本当に重みというか凄みがある。経営とは生き様であると僕は思っていますが、その生き様を表すような名言が会話の中で「ポツリ」と出てくる事があります。

やるかやらないかとか、出来る出来ないとか、そういうのじゃなくて、やるか出来るか、なんですよ

これは、会食中に小林さんの口から出た言葉。会社のスタッフを教育する事についての話題の中で、その教育にあたって一つの考え方が存在するということで教えて頂いた事です。

なるほど!!

聞いた瞬間、これは本当に凄い考え方だと思いました。これ以上に前向きな考え方ってあるでしょうか。NOT が付く回答を最初の選択肢に入れない訳ですよ。否定は無し。

無論、全てに安易にYESと答えるのが素晴らしいという訳ではありません。そりゃ単なる「無謀」です。かといって「やるかやらないか」「出来るか出来ないか」のようにNOという回答を選択肢に入れて考える事が最善かというと何となくそうでもない気がするのです。

何故なら、NOという選択をする理由を一緒に考えてしまうから。

だから、YESかCANかをまず考える。「出来る」ことなのか、「やる」と意思表示することなのか、あるいはその両方で「出来るからやる」ということなのか。

そんな風に考える事を基本にしていれば、お客様をはじめ自分に(自社に)お伺いが立てられた事案が何だか良い方向に動きそうな気がしませんか?

僕は、良い方向に事が運ぶに違いないと思いました。出来るならもちろんやるでしょうし、出来なくてもやるというなら打つ手を考え行動します。少なくとも次のアクションは明確で、事案がそこで止まってしまう事には絶対にならない筈です。これって良い事だと思います。

もちろん物事には「出来るけどやらない」という判断もあります。でも、そう判断した場合も何かが出来る筈でそれをやる訳ですよね。代替案を出すとか、妥当性の議論を申し出るとか。

重要なのは、最初はまずNOTやNOを選択肢に持ってこないで考えてみるという事なんだと思います。

 

そんな言葉を耳にして帰った僕は、それ以降、極力「やらない」とか「出来ない」とかで自分を思考停止/行動停止させないように努めて来ました。

その結果、得たモノは本当に沢山あります。仕事の量が半端じゃなく増えましたし、次から次へと「フィードテイラーさん、あのね…」「大石さん、あのさぁ…」とお声がかかって、自分が必要とされていると感ずるにたる嬉しいお声を沢山頂くようになりました。特に「出来ないけどやる」という意志決定による自己成長と、そこから得られる事には計り知れないものがあります。

 

NOTやNOをひとまず選択肢から外し、YESやCANだけで考えられないかを考えてみる事で自分の周りはガラリと変わるってくるものなのかも知れませんね。これからも常に前向きに考えていきたいと思います

 

色んな気付きを与えてくれたオーバーワードの小林さん、ありがとうございました。大阪にお越しの際には是非お声掛け下さいね。