Book+
2012.02.11 (Sat)

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PDF/コミックデータビュワーのBook+の新機能を御紹介するコーナー。今日は、次のバージョン v1.6 のプチ新機能を3つほど御紹介します。確かに「プチ」ではあるのですが、人によっては読書体験が向上する機能になるかも知れません。(前の2つは実際にリクエストも頂いていた機能)

 

■ 見開き表示の中央寄せ

iPadを横持ちしている時の見開き表示では、今までこんな表示になっていました。特に新書では顕著なのですが両ページの間に空白が発生していた訳ですね。

これを空白がなくなるように中央寄せさせる設定ができるようになります。PDFを表示している時に「情報」ボタンから設定画面を開き、

「見開き表示でページを中央に寄せる」をONにすると

こうだったものが、

こんな感じになります。新書を手に取って読んでるみたい!

縦横比によってはこの設定が余り意味がなかったりするケースもあるのですが、見開き時の空白が気になる方にお試し頂きたい機能です。

 

■ 背景色変更

これまでのBook+では背景は独自のテクスチャを使って灰色で表現していました。

背景部分が目立つように意図的に横持ちでのA4縦PDF表示

これが白や黒に変更できるようになります。

余り細かな設定はシンプルさを失うと思っていますので敢えて3択です。テクスチャ・白・黒の三つ。

背景を白に設定

背景を黒に設定

ビジネス文書などですと白色背景にすると結構集中して読めたりするかも知れませんので、色んなPDFを読み分けされているような方には便利かも知れません。ちなみにPDFデータ毎の設定として記憶します。

 

■ 読書専念モード

何と表現して良いのか難しいのですが、PDF/コミックデータ表示中にタップすると現れる上下メニューバーの表示抑制を行えるようにしました。

ページを移動したり、編集モードに移ったりするときに、画面の任意箇所をタップしてメニューを出すという操作が必要なのですが、読書に集中している時にこれが邪魔になる時があります。ページをめくろうとした指操作が単なるタップと識別されてメニューが出てしまうのです。これを抑止しようと。

アプリ全体の設定(ファイルブラウザ上の設定ボタン)から「ツールバー表示に長押しを使う」をONにすると、ページ上を0.4秒長押ししないとメニューが出てこないようになります。つまり、誤認識による意図しないメニュー表示が完全になくなるというわけ。0.5秒では長過ぎて、0.3秒では短過ぎて、丁度良い0.4秒に設定しています(細かい!!…のですが、これが僕らなりのこだわりです)。

iPhoneで意図しないメニュー表示が発生し易いのでBook+を主にiPhoneでお使いの方には便利な機能だと思います。

 

という事で「見開き表示の中央寄せ」「背景色変更」「読書専念モード」という「プチ」新機能の御紹介でした。次のバージョン v1.6 については更に御紹介したい機能が2つ程ありますので順次書いてみたいと思います。


2012.02.09 (Thu)

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PDF/コミックデータビュワー「Book+」の恒例の新機能紹介エントリ。次に予定している v1.6 で搭載される一つの目玉がテキストメモ機能です。現行の v1.5 というバージョンではフリーハンドなメモ機能が搭載された訳ですが、今回はPDF上に文字入力が出来るというものです。

こんな感じになります。見ているPDFに「文字」を書き込みたい需要って必ずあるのですが、フリーハンドだけでは絶対ダメで、少し長めの文章を描き込んだり、面積に対する文字密度が高いような細かい書き込みをしたい場合は、フォントを使って描くのが一番良かったりします。

こんなふうに。

ダブルタップで入力用popupが現れて書いたままに表示されます。改行の考え方は割りきってまして「自分で改行して下さい」というスタンスで実装。テキスト入力を指定して自動改行…をやり始めると結構複雑な上に結局意図した通りにならない事も多い為です。

線の太さの設定値がフォントの大きさになるようになってますのでPDFに応じた書き込みが出来るかと。ただフォントの指定は出来ず固定としています。…が、もちろん色や透明度については他のツールと同様に反映されるようになってます。

…という訳でテキストメモの機能が追加されて、これでようやく編集モードのパレットのツール群が全部埋まりました。実に8種類のツールに、6色カラー、透明度と太さは5段階…とここまであれば相当な自由度で読書中の描き込みが可能になりますね。

このように、テキストメモと矢印とフリーハンドを組みあせて使う合せ技もありでしょう。実はちょっとしたお絵かきも可能かも知れません :-)

という訳でBook+の次バージョンで搭載予定のテキストメモ機能について紹介しました。次の v1.6 はこの他にも多数機能が盛り込まれる予定でして1つずつ紹介させて貰いたいと思います。


2012.01.13 (Fri)

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御好評頂いておりますiOS用PDF/コミックデータビュワーアプリ「[Book+]()」の新バージョン v1.5 をリリース致しました!先のエントリで御紹介した通り今回の機能追加は「フリーハンド描画」の一点です。

これまでは矩形や円や矢印などドロー系ツールによくある基本図形のみでしたが、今回のフリーハンド描画機能により下図のように自由な線を描く事が出来るようになりました。手書き機能っていう言い方もありますね。他の基本図形と同様に線の幅や色・透明度を設定できますので結構自由度は高いと思います。

例えば、線は細め、濃度は100%で赤色…という設定であれば、ボールペンで赤線を引くような使い方になりますし、線を太めにして濃度は20%で黄色という設定にして頂くと蛍光ペンで上からなぞるように強調するって使い方にもなる訳です。

自炊派読書家の方にも、そしてPDFを多用するお仕事でもお使い頂けるのではないかと思いますので、是非ご活用下さいませ。また、もしiPad/iPhoneでPDFを閲覧するツールを探されている方がおられましたら、管理と閲覧のし易さを徹底的に追求した Book+[](http://j.mp/bookplus) を是非ご検討下さいませ。

ちなみに、既に v1.6 の開発も始まっています。

今回のフリーハンドも自分的には「キタコレ!!」という感じなのですが、次のバージョンでは更にデジタルならではの読書体験を追求した「キタコレ!!」感の大きな機能を搭載したいと思っていますので、引き続きBook+にご注目頂けましたら幸いです。ご期待下さい。今後とも宜しくお願い致します。


2012.01.07 (Sat)

ご好評を頂いておりますPDF/コミックデータのリーダアプリ「Book+」ですが、最近では少しずつ皆さんに知って頂けるようになってきたのか、こんな御紹介エントリを書いて頂いたり、

知人にも「PDFをサクっと見るならBook+やで!って紹介してるで」と仰って頂いたりしてまして大変嬉しい限りです。皆様有難う御座います。

公開以来毎月のようにバージョンアップしていますが、また近々 v1.5 というバージョンをリリース予定でして今回も例によって新機能の御紹介を致します。今回は待望の「フリーハンド描画機能」です。

ででん!

こんな感じに書き込み出来るようになります。

フリーハンドでの描画って開発で関わった事のある方は激しく同意頂けると思うんですが実装って結構大変だったりするのですよね。特にPDFビュワーのように拡大縮小があったりとか、Book+の場合は複数ページ表示があったりとか、v1.4で追加された連続スクロールもあったりとか….色々複雑すぎて大変だったもので、今回はフリーハンドの機能1つのみの機能拡張となってます。

しかし!

侮る無かれ。これがもう滅茶苦茶便利。Book+のデジタル読書のサクサク感をそのままに、自由に線を引いたり書き込みが出来るのです。以下に動画を御用意しましたので御覧下さいませ。

読書好きな方には気になった箇所に線を引く習慣のある方もおられるでしょう(僕もそうです)。仕事用のPDFで大事な図にグリっと丸をしたい事もあるでしょう。論文を見ていてポイントとなるグラフに書き込みしたい事もあると思います。それらが全て!Book+のデジタル読書のし易さそのままに、実現しました〜という訳です。

更にBook+の既存の機能と組み合わせると、


(コンテンツは有名なWeb漫画 胎界主から。作者様から許可を頂いて掲載しております)

こんなふうにコミックデータに書き込みも出来ますし、複数ページを同時に表示して書き込み箇所を見渡したり、もちろん複数ページ表示のまま書き込む事も可能です。沢山のページを俯瞰しないといけない時などに便利ですね。

…という訳でフリーハンド描画機能の御紹介でした。

僕は書籍や雑誌を読む時に必ず赤万年筆で線を引く習慣があるので、この機能の搭載により更に更にBook+でのデジタル読書が快適になりました。この機能をもう暫くで皆さんにもお届け出来ると思います。今しばらくお待ち下さいませ。

Book+はまだまだ進化します。既に次バージョン v1.6 の構想もあり、一部開発も平行していますが詳細はまた追って御紹介出来ればと思います。


2011.12.19 (Mon)

Book+の新バージョン v1.4 をリリース致しました!今回も思いのほか審査期間が短くビックリした次第。新しい機能については既にご紹介している通りですが、閲覧スタイルの拡充がメインです。

今回の拡張で他のリーダには余り無い、閲覧スタイル自由度の高さを確保できたのではないかと思っています。実現可能なスタイルの組み合わせ数は結構な数になる筈ですので、色々組み合わせて頂いて新しい読み方を探して頂くのも面白いかもしれません :-)開発側の僕らも新しい発見があったぐらいですので。

例えば昨日のエントリで紹介した、見開き2面での上めくり連続スクロールとか。

今回のアップデートで5回目のアップデートになりますが、結構なスピードで機能強化ができてると思います。進化が早いのもBook+の特徴ですね。次のアップデートに向けての実装も既に始まってまして、相変わらずデジタルならではの読書体験を追求しています。

まだアイディアは沢山ありますので、自炊PDFやコミックデータを前提としたデジタル読書を更に便利に楽しめるモノにできるよう、Book+を引き続き育てていきたいと思います。