毎月恒例となりつつある(?)上場企業の常時SSL化対応状況レポート。
昨年より始めていて今回は4回目となる2018年3月版を公開致しました。微増ではありますが着実に増えてます。詳細なデータは こちら からどうぞ。
ようやく半数に迫る勢い
グラフで見るとよく分かるのですが、ようやく半数に迫るか…というところまできました。
あと0.4ポイントですね。ホントあともう少し。これまでの調査レポートを振り返ると、前月に対する増分はだいたい1.0ポイント弱ですので、来月は確実に50%を越えるでしょう。
祝!常時SSL化対応上場企業半数超え!
ですね。パチパチパチ…
対応サイト半数越えの見込みは喜ばしいけど…
半数超えは確かに喜ぶべきことなのですが、手放しに祝える状況とは言えません。
2018年7月にはブラウザシェア5割(国内では4割弱)の Google Chrome で「安全でないサイトです」と表示されるのが分かっているのにも関わらず…まだ半分が未対応ってことですから。
まぁそれを言いだすと、実は中央省庁Webサイトもほぼ全て未だに常時SSL化できてないってこともあって、そもそも国全体が結構恥ずかしい水準ではあるんですけどね。
今もって常時SSL化対応できていないのは、
- A) そもそも知らない
- B) 知っているが対応できない
- C) 知っているが対応しない
の3パターンに分けられるのですが、実は B が多いんじゃないかなぁと思う昨今です。色々理由は考えられますが、もしできないなら無理に自分でやる必要はなくて誰かにやらせるって判断もあり…だと思うんですよね。弊社は最近、そこに役割を見出してます。
役割分担で楽しよう
サイトの規模が大きかったり、CMSを使っていたりすると、ひとことで常時SSL化といってもなかなか難しいのが実情です。リダイレクトとか絶対パスとか外部参照とか…考えてたらキリがない。
常時SSL化の作業は、サイトの制作会社様もエンドユーザ様も本業ではない筈なんですよ。そこを気にして時間や精神が蝕まれるのって勿体無い。だから全部外出ししましょうよ…というのが、espar事業を通して最近発信しているメッセージの1つです。
DNSを切り替えるだけで気がかりがなくなるならそのほうが良いですよねとご提案していて、事例も増えてきて好評も頂いてます。
面白いと思うのは、常時SSL化できたという事実が嬉しいというよりも、頭の片隅に引っかかってた常時SSL化のことを一切考えなくて良くなったと評価して頂くことがあるって点ですね。
そうなんです。今の web は制作会社様やエンドユーザ様に色々求め過ぎ。まぁ仕方ない側面もあるのですけどね。ただまぁそれだけに、考えなくちゃいけないことを減らせるに越したことないんです。
餅は餅屋で作業分担し、各々が得意分野や本業に全力投球すること。それが関係者皆にとって幸せなんじゃないかなと思う昨今です。楽できるところは楽するのが一番です。
という訳で2018年3月の常時SSL化対応状況レポートでした。何か後半は思いをぶつけてた感ありますが…。さて、来月は遂に半分超えが見込まれます。また来月もレポートいたします。