ちょっと技術的な話題が続きますがご了承下さいませ。

3月17日に金融庁のEDINETが大幅リニューアル。これに併せて全面対応ってな事でファイナンスの世界ではここ最近話題になっているXBRL。その世界の方々のブログを読んでるとエントリで言及される頻度が徐々に高まっていて興味深い。

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XBRLは eXtensible Business Reporting Language の略称で、各種財務報告書の再利用を促進すべく規定されるXMLベースの言語です。

ウェブページを記述するXHTMLもXMLベースだし、RSSもXMLベース。その親戚みたいなもんですね。端的に言うと、

企業のお金絡みの情報の書き方を定めるモノ

ちょっと乱暴過ぎるかな?

 

ビジネスの世界でお金に絡まないシーンは皆無ですから、誰もXBRLに背を向ける事は出来ません。企業はもちろん、個人投資家も、アナリストも、税理士も、金融機関も、そして忘れてならない行政も…です。

彼らが手にするドキュメント類がガラリと変わる訳ですから、インパクトは計り知れないモノがある…と言われています。「革命」と言う人もいるし、XMLが半端無く大きなビジネスになり得るって事で期待もされてます。

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それを受けてか、今週の週刊ダイヤモンドの特集「会計力の鍛え方」では、XBRLについて7ページに渡って解説されています。週刊誌にXBRLがこれだけ大きく掲載されたのって初めてじゃないでしょうか。非常に分かり易くまとまっているので、ファイナンス絡みの方には是非手に取って頂きたいと思います。

 

RSS屋がやるXBRL事業

 

で、まぁ何でRSS屋の僕がこんな事を書いているのかって言いますと、当社もXBRL絡みで研究開発を行っているからですね。当社が最も得意とするRSSはXMLベース、そのXMLをファイナンスの世界に持ってきたらXBRL。そして僕はファイナンスには関心がある。

じゃぁXBRLも事業としてやれないかな…みたいな。

安直すぎですがアリかなと考えています。実際面白いし、自分でも必要ですから。それに RSS と XBRL を組み合わせたら出来る面白そうな事もあります。

幸い(?)ウェブシステム系でXBRLは未開の地と言っても過言じゃないぐらいで、今なら何をやっても多分面白い。現時点で面白い事をやってるのは、JUSTSYSTEMやInfoteriaぐらいじゃないでしょうか。

企業規模が小さい当社が出来る事は限られていますから、そこは研究開発を進めながら戦略を練ってる真っ最中。….という訳で、ファイナンスとXMLに興味のあるエンジニアの方がいらっしゃいましたら、是非こちらまでお声掛け下さいませ。一度お話をさせて下さいませ。

例えばXBRLな世界でオープンソースな何かとか。もう関連ビジネスが立ち上がってくる前に、オープンソースなモノを作っちゃう。えっ!?ちょっとまってや!みたいな。とってもエキサイティングで面白そうじゃないですか? :-)

 

ちなみに当該の週刊ダイヤモンドには、「グーグル化」で有名な勝間和代氏によるコラムもあります。XBRLによって個人投資家がプロの証券アナリストと互角の情報を持てるようになる事に触れ、ツールを揃えた先にある「数字を読む力」の必要性を説いておられます。これも必読かと。