Iphone
2011.10.23 (Sun)

最近のアプリ審査期間は1週間程度だったのですが、何故か今回は爆速でした。…という訳で昨日新機能のブックマーク機能について紹介をさせて貰ったばかりですが、Book+ の最新バージョン v1.2 を本日公開致しました。

今回の目玉はブックマーク機能です。自炊読書がより楽しく、仕事での資料閲覧がより便利に、なる筈ですので是非バージョンアップしてお試し下さいませ。

ブックマーク機能以外にも不具合の修正や、ちょっとした機能追加も行なっています。

  • ファイル名を変更可能に
  • ファイル移動時にフォルダの新規作成を一緒に行えるように
  • 表示設定の初期値を設定可能に

などなどの実装です。

 

ファイル名が変更できるようになった事でより管理し易くなったと思います。PDFにタイトル情報が含まれている場合は、それをそのままファイル名に指定出来る機能も付いています。

また、Book+では結構ファイルの移動を行う事が多いのですが、移動先フォルダを選択する際に同時に新規フォルダ作成も行えるようにしました。

新しいフォルダを作ってから移動する…という2ステップ必要だった操作が1ステップに省略出来るので、これまた管理し易さ向上に繋がっているのではないかと思います。特に、INBOXからBook+ローカルに移動する際に使える機能です。

更に今回、インストール直後に自動追加されるスタートアップガイドというヘルプPDFを新バージョン(ver2.0)にしました。今回追加されたブックマーク機能はもちろんのこと、INBOX機能やファイルブラウザの使い方についても簡単に解説していますので是非ご覧下さいませ。

 

最後に重要なお知らせ。

ver1.2公開を記念致しまして、また、データ種別によらずページの任意箇所で自由にブックマーク出来るという新たな読書体験を沢山の人に体感頂きたいなぁと思いまして、1週間のキャンペーンをさせて頂く事に致しました。

現行の700円から350円に変更させて頂きますので、任意箇所ブックマーク機能をまさに探していたという方はもちろん、実は新しいPDFビュワーを探してるんだよなぁ…という方、またPDFやZIP/RARコミックデータの閲覧し易さや管理し易さを追求してる!ってな方がいらっしゃいましたら、これを機会に是非Book+をお試し下さいませ。


2011.10.23 (Sun)

御愛顧頂いている電子書籍ビュワーのBook+の次バージョン(v1.2)で搭載予定の新機能ブックマーク機能について紹介したいと思います。

ブックマーク機能は多くのユーザ様に御要望を頂いていた機能です。最初から搭載出来ていれば良かったのですが「理想的なブックマークとは何だろう?」という議論がなかなか収束せず、v1.0 でも v1.1 でも搭載を見送っていました。

…が、次のv1.2でようやくお届けする事が出来ます!

© 2010 sunshinecity, Flickr

ブックマーク、つまり「栞(しおり)」は一般的にはページを記憶する為のモノです。iBooksではその考え方を忠実に再現していたりするのですが、僕らはこう考えました。

ブックマークの対象はページだけではない

その結果、PDFデータやコミックデータ等の形式に関係なく、どんなページのどんな箇所にも付与できるというBook+ならではのブックマーク機能が実現しました。

実際に使用している様子を見て頂くのが一番だと思いますので、以下の動画をご覧下さいませ。

このように任意の箇所にブックマークしたり、コメントしたり、削除したりする事が出来ます。色も選択出来るので、三色ボールペン読書法などをされている方にも便利にお使い頂けるかも知れません。

対象はBook+で開けるデータであれば何でもokですので、例えばZIPやRARなどのコミックデータで特定のコマにブックマークを貼ったりする事も可能になります。感動の名セリフのコマにブックマーク…ってな使い方が出来る訳ですね。


(コンテンツは有名なWeb漫画 胎界主から。作者様から許可を頂いて掲載しております)

また、Book+の初期バージョンから備えているマルチページビューと組み合わせると更に便利になります。こんな感じ。


16ページ同時表示の状態。ブックマークも表示されるので、自分がどこに注目していたかが俯瞰できる

全体を見渡しつつ自分が着目した箇所も俯瞰出来ます。これは従来の読書ではなかなか出来なかった事ですね。

ちなみに、表示の設定で「ブックマーク表示」をオフにしてやると非表示にも出来ます

この通り、

何も付与されていない、綺麗なオリジナルを見る事が出来ます。(ブックマーク表示設定のオンオフはデータ毎に指定可能)

 

という訳でBook+のブックマーク機能についての御紹介でした。

Book+では名前の通り、既存の読書体験を大事にしつつ、デジタルだからこそ出来る読書体験をまさにプラス(+)する事にこれからもこだわっていきたいと思います。新しいブックマーク機能を搭載したv1.2の公開まで今しばらくお待ち下さいませ。


2011.10.08 (Sat)

ご好評を頂いております天気予報アプリそら案内 for iOSが、2月半ばの公開以来80万ダウンロードを越えました。いつも御利用頂いておりますユーザ様に改めて御礼申し上げます。

レビューでコメントを頂いたりブログで御紹介を頂いたりする事も多く本当に有難う御座います。最近は僕らも把握しきれなくなってきており、知人から教えて貰って初めて知る事も増えてきました。最近でしたら例えば、

お天気アプリ迷ったら・・・現地予報すぐゲット「そら案内」がオススメ! 無料

こんな感じの女性向け(?)のサイトで御紹介を頂いていたそうで。iPhone/iPadが広く女性にも浸透している事を改めて感ずると共に、女性視線でも御紹介頂けるアプリであるという事にデザイン担当頂いたメタ・グラマーさんにも改めて感謝感謝です。

また、色々と口うるさい(苦笑)開発ベンダーである弊社とお付き合いを頂いて貴重な気象情報を常に提供して下さっている日本気象協会様にも御礼申し上げます。今後も共同事業としてどうぞ宜しくお願い致します。

国内の無料天気予報アプリは、そら案内 for iOS、ウェザーニュースタッチ、tenki.jpあたりが三大アプリと言って良いでしょう。美人天気もありますが、ちょっとジャンルが違うと思うので置いといて…。

そら案内 for iOS 1.2(無料)App
カテゴリ: 天気, ユーティリティ
販売元: feedtailor Inc. – feedtailor Inc.(サイズ: 9.3 MB)

ウェザーニュース タッチ 1.12.0(無料)App
カテゴリ: 天気
販売元: Weathernews Inc. – Weathernews Inc.(サイズ: 35.9 MB)

tenki.jp 1.2.2(無料)App
カテゴリ: 天気
販売元: 一般財団法人 日本気象協会 – Japan Weather Association(サイズ: 2.5 MB)

予め決まった地域の天気をパッと見たい方iPhoneアプリ初心者の方には、手前味噌ですがやっぱりシンプルなそら案内 for iOSがお勧めです。最新の v1.2 で高速化も図られたのでサクサク動きます。

42-15970867 © 2011 ccsdteacher, Flickr

ちなみに、レビューでよく頂く「天気予報が当たらない」というコメントは開発ベンダーとしては非常に辛い所でして(苦笑)、これはもう弊社としては日本気象協会様のデータを信じるしか無いんですよね :-)あくまで予報だという事をご理解頂ければと思うんですが、予報精度についてはこの手のアプリで等しく言える事なので時々考えてしまいます。どうにかならんかなーと。

まぁどうしようもないってのが今の所なのですけどね。あ、でも例えば予報が当たった外れたって情報はフィードバックできれば何か参考になるもんなんでしょうかね。今後の予報精度UPに繋がるとか。んー、信頼性が担保できないので難しいか…。

…と、ちょっと横道にそれそうなのでこのへんで止めときましょう。

一区切りの100万ダウンロードはまだ先ですが引き続き他アプリ同様にバージョンアップも検討していますので、今後ともそら案内 for iOSを宜しくお願い致します。発売間近の iPhone4S で初めてiPhoneワールドに触れられる方には是非使って頂きたいアプリです。


2011.10.06 (Thu)

iPhone4S発表の後に訪れた突然の訃報

ただただ驚いた。

jobsが変えた世界あってこそ弊社の今があります(iOSアプリ開発専門ベンダーですから)。jobsがいてAppleがあり、jobsがいてiPhone/iPadがあったのです。未来を引き寄せて見せ続けてくれたjobsに心からの感謝を。

jobsが創りだしたモノに人生を変えられた人は世界中にもの凄く沢山いて、僕もまたその一人です。

Macが無けりゃ決して無かった縁があり、iPodとiTunesが産み出したPodcastが無ければ出会わなかった人は数知れず、そこでの縁が無謀とも言えた創業期の支えとなり、今はApple製品に埋め尽くされる会社を iOS アプリ開発専門ベンダーとして経営し、同じ jobs WORLD に身を置く仲間と未来を創らんと共に仕事をしています。

jobsが有名なスタンフォード大学でのスピーチで言っていました。

「仕事は人生の重要な位置を占めます。それに満足したければ、自分の仕事が最高だと思うことです」

僕は今、自分が最高だと思える仕事をjobsが創りだした世界の中で生業として出来ている事に心から感謝しています。とても感慨深く、とても嬉しく、誇りですらあります。

jobsは未来を見せてくれただけでなく、未来を創り出すツールをも僕らに残してくれました。jobs が描いていたであろう未来の片鱗を、彼が残したツールを使って形にしてみたいと思います。あぁ、そんな事はiOSを使って誰かが実現するだろうと思っていたよ…とjobsが言ったかも知れないその「誰か」に僕らはなりたい。

jobs, 有難う。そして、お疲れ様でした。


2011.10.05 (Wed)

iOSデバイスはもはやビジネスデバイスとして認識されていますが、その導入方法/プロセスについては実はまだまだ知られていない模様でして色んな導入検討企業様やSIer企業様から質問される事が多いです。…のでボチボチ書いてみたいと思います。

Urban visions © 2011 Luis Molina, Flickr

■ iOS Developer Enterprise Program (iDEP)

まず基本中の基本から。iOSアプリのインストールというとAppStoreがすぐ連想されてしまいますが、業務用アプリの場合は不特定多数に公開されてしまうと困りますね。なので従来は

  • 開発途中のモノをUSBケーブルを介して限定的(100台まで)にインストール出来るAdHoc版という仕組みを使って配布
  • AppStoreに公開はするが認証の仕組みを入れる事で不特定多数からの使用を回避

といった方法を採る事が多かったのです。

…が、前者だと、デバイス追加の度にアプリを作り直し(ビルドし直し)しなくちゃいけない煩わしさや100台までという制限が問題になったり、後者だと更新がすぐに出来なくて運用開始後が大変という問題を抱えていました。アプリの配布(distribution)のやり易さは、企業インフラを成すシステムの成否を決めるので、その意味で上記の従来型なスタイルは会社規模が大きければ大きいほど全然ダメです。

この問題を解決するのが、iOS Developer Enterprise Program というライセンスの形態で、Appleと締結するライセンスの一種です。Enterprise以外にはお馴染みStandardとか、大学向きのUniversityとかがありますね。

(企業向けiOSアプリについて解説したセミナーのスライドから。)

iOS Developer Enterprise Program は業界では通称 iDEP (アイデップ)と呼ばれており、

AppStoreを介さずにデバイス無制限に配布出来るアプリが作れる

という超強力な特徴を特徴を持っています。その名の通り企業向けの為のライセンスでして、

  • 運用開始後にデバイスが増えたから…といって何か特別な事をする必要は全くない

    (冒頭のAdHoc版による運用だとデバイス追加の度にリビルドが必要)

  • AppStoreを介さないので任意のタイミングで最新版を配布出来る

というメリットを享受できます。そんな良い事づくしなアプリケーションをInHouse版アプリとかInHouse版バイナリとかって呼んだりしますが、何故、それを使わずに冒頭のようなAdHoc版を使ったり認証付きアプリとしてAppStoreに公開するなどの周りくどい事をやっていたかというと、理由はただひとつ。iDEPは500人の従業員を抱える企業しか取得できないライセンスだったからです。それが2010年夏に解禁になりました。極端な話、1人でやっている会社でも取れるようになったのです。これを使わない手はありません。

iDEPによるInHouse版バイナリは使い出すとホント手放せなくて、(また改めて御紹介しますが)OTAという技術と組み合わせて使うと社内にオレオレAppStoreが作れてしまうという、これまた超強力な特徴を持ってます。例えば、

  1. iOSデバイスを追加購入
  2. 当該デバイスでSafari起動
  3. あるURLを入力
  4. はい!社内専用アプリのインストール完了!

みたいな事ができてしまします。AppleIDの登録/設定も不要だし、UDIDを調べる必要もない。リビルド不要のデバイス制限皆無って訳ですから、まさにフリーダム。

自由にハンドリングしたい企業内の情シス担当者にとっては理想形、iDEPはそんな企業の為のライセンスです。が、ただ自由には義務や責任が伴うもので、iDEP締結に至るにも、iDEPの契約を維持するにも、必要な事や守らなくちゃいけない事が沢山あります。

  • もしiOS Developer Standard Program を既に契約していれば、それとは別のAppleIDが必要
  • 申込時は企業の実在を証明するDUNSナンバーと登記簿謄本が必要
  • InHouse版アプリが不用意に関係者以外にインストールされないように厳重に管理する事
  • InHouse版アプリを使用出来るのは、契約主体法人の従業員やスタッフなど「中の人」に限る事

取得手続きはそんなに難しくありません。所要時間だけが気がかりで今なら2,3週間~2ヶ月程度でしょうか。弊社が自社分を契約した時は5日程度でいけたのですけどね。あの頃は良かった…(遠い目) まま、いずれにしても、業務用の専用iOSアプリを考える企業様は早め早めにiDEP申請を進めた方が良いかも知れません。

ちなみに、年額ランニングコストがかかります。上に表を載せた通りですが、円高の影響を受けてか元々年間¥33,800だったのが何と¥24,800という驚きの価格になっていますので、今が買い時!?かも知れません。まぁ当面高くなる事は無いと思いますけど。

■ DUNSナンバー

iDEPの申込に必ず必要になります。DUNSナンバーは東京商工リサーチさんが(国内では)管轄している、企業の実在を証明するコードの事です。これも必須となりますのでご注意を。

このページの「DUNSナンバー検索」から自社名を入力してみましょう。240万の企業が登録されているらしいので、ほとんどの企業は検索ヒットする筈です。じゃぁお金はいらないのか?というとそこは巧く出来ていて、DUNSナンバーだけ確認する事が出来ないようになっています。んで、それを教えてぇ〜とお金を払うという仕組み。

単に番号だけで良いのか、証明書的なモノをセットにして欲しいのか、スピード発行して欲しいのか…によって料金は違いますが全然高くありません。手続きも登記簿謄本のFAX送付が必要になったりするものの超簡単。無事に発行されると、こんなものが送られてきます。

ご丁寧に日英2通です。しかも当該のデータが入ったCDもセットにしてくれてるという。至れり尽くせりな感じです。途中問い合わせでTELしたりしましたが担当の方も親切で余り心配する事はありません。

ちなみに上場企業さんだったりすると既に取得されている可能性がありますので、まずは総務部とか、該当しそうな部署に確認される事をお勧めします。

という事で、iDEPDUNSナンバーについて御紹介をしました。エンタープライズ系は書けそうな事が沢山あって、InHouseバイナリでやってはいけない事、規約上実現不可能なビジネスモデル、InHouseバイナリとiPhone構成ユーティリティを組み合わせたアプリ絡みの安心運用スタイル、InHouseバイナリとOTAで実現するオレオレAppStore、MDM、InHouseバイナリで業務アプリを作るにあたっての注意点…などなど。

こんなコンテンツ需要ありますかね。どうだろ。

まぁノウハウはシェアしようが僕の基本スタンスなので需要なくても順次勝手に書いていきます(笑) もちろん、AppleとのNDAに抵触しない程度にですが。

あ、ちなみにエンタープライズiOSアプリの導入コンサル的な事もスポットでやっています(継続料金が発生しないコンサルティング)。実績もありますので御安心を。

iDEPにまつわるノウハウって余り出回っていないのですが、きちんと体系立てた説明があると社内展開も戦略的に進めますので時間の節約にはなると思います。導入検討企業様やSIerさんで御入用の方がいらっしゃいましたらお声がけ下さい。宜しければこちらからどうぞ。