毎日見ている松下幸之助一日一話。昨日の「部下が偉くみえるか」という文章は、ホントに良いこと書いてました。
会社の社長さんで、「どうもうちの社員はアカンワ。困っとんや」というように、自分のところの社員を悪く言われる方があります。ところが、そういう会社は必ずといっていいほどうまくいっていないのです。反対に「自分の部下はいい人間ばかりで、ほんとうに喜んでいるのだ」というような方のところは、みな成績も上がり商売もうまくいっています。
そういうことを考えてみますと、上に立つ人が自分の部下は偉いと思うか、それともアカンと思うかによって商売の成否が分かれてくるといってもいいように思います。そんなところに経営なり人使いの一つのコツとでもいうものがあるのかもしれません。
自分がかつて籍を置いていた会社を思い浮かべると、大概がこんな会社だったですね。残念ながら。
社長がそう思ってなくても、社長の取り巻きである役員や事業部長といった肩書きを持ってる人間がそう考えている事例もありました。やっぱり松下幸之助の言葉通り伸びてなかった気がしますし、実際今も伸びてません。大赤字はじき出して危機に陥ったり、キャッシュフローが全て(営業、投資、財務の全て!!)マイナスという致命的な状態になってたり、徐々に元気がなくなっていったり…。
そして振り返ってみて興味深いと感じたのが、上から下へのそういう気持ちは下から上への同じ感情を起こさせていたであろうこと。社員も同じ事いってるんですよね。「どうもうちの社長はアカンワ。困ってんねん」みたいな。自分がいた会社でもそういうグチは日常茶飯事だったし、自分も結構言ってたように思います。(反省)
当社も有る程度の規模までは拡大を目指していますが、そんな会社には絶対にしたくないなと思います。お互いが認め合い、尊重し合い、敬意を表するのが一番です、きっと。悪いオーラは伝染するし、増幅もする。経済的価値も全く生み出さないだけでなく、良い事はなにもありませんから。
愚痴を言うとかバカにするとか批判するとか侮辱するとか、そういうオーラが漂わない、そんな感情すら生まれる余地が無いような良い空気を、まずは自分が絶えず発し続ける事を心がけてたいと思います。会社は社長の心の有りようとも言いますもんね。もっともっと人間的に成長しなくては、精進しなくては…松下幸之助の言葉からそんな事を思いました。