日本気象協会様との共同事業という事でAppStoreから御提供させて頂いている「そら案内 for iOS」ですが、日々物凄い数のデバイスからのリクエストに対して天気情報を返しているサーバのアクセスログ解析結果が興味深かったのでシェアさせて頂きたいと思います。
2011年末の 2011/11/27〜12/27 にかけての約1ヶ月のアクセスログを元データに算出。当該期間の総アクセス数は約1100万アクセスで、この数を母集団として「そら案内のバージョン」「デバイスの種類」「iOSのバージョン」を出してみたところ非常に興味深い結果が出ました。以下、そのグラフです。
■ そら案内 for iOS のバージョン分布
最新バージョンにほぼ皆さんアップデートして頂いている模様。ありがたいお話です。次にデバイス。
■ デバイスの種別分布
予想以上に iPad 比率が高いですね。デフォルトの天気アプリが無いのが関係していると思います。逆に予想通りなのは、iPod touch ユーザの比率が圧倒的に低いこと。やっぱり天気情報は見たい時にすぐ見たい系の情報ですから当然と言えば当然ですね。そして一番興味深いのが次のiOSバージョン。
■ OSのバージョン分布
グラフがごちゃっとしてしまったので表で数字を列挙すると
iOS3.1系 | 0.28% |
---|---|
iOS3.2系 | 0.57% |
iOS4.0系 | 0.64% |
iOS4.1系 | 1.39% |
iOS4.2系 | 5.08% |
iOS4.3系 | 23.56% |
iOS5.0系 | 68.47% |
iOS5.1系 | 0.01% |
こんな感じ。驚きの新バージョン率の高さ!です。
iOS5がリリースされて2ヶ月半程度の数字になりますが、iOS5.0系が実に7割近くあると。KDDIさんの au iPhone 効果で最初からiOS5な端末をゲットされた人も多くいるであろうこと、ソフトバンクのiPadキャンペーンでiOS5なiPad2をゲットした方もおられるであろう事を勘案しても最新OS比率が滅茶苦茶高く、iOSの世界ではOSの進化にユーザがかなり追随している様子がよく分かりますね。
ちなみに今回の情報より1ヶ月前である10月中旬〜11月中旬の同じく1ヶ月間の数字ではiOS5系は40%強。今回の1ヶ月で68%ですから、いかに浸透が早いか分かります。
また、開発者的視点から見ると、iOS3系はさすがに1%を切っていることや、arm6だのarm7だのを検討する時に一つの境界線となるiO4.3以上だけで全体の9割を占めているという点は、注目に値するポイントかも知れませんね。
あとは、iOS5.1も何げにちゃんとログとして記録されています
という訳で、そら案内に見る統計数値を御紹介しました。
ちなみに「そら案内 for iOS」は天気予報を扱うアプリという事もあり、ユーザの層は老若男女や趣味趣向を問わず幅広く厚く広がっているのではないかと勝手ながら推測しています。天気予報って恐らくその人の属性に関わらず皆さん興味があるテーマだと思いますので、ゲーム好きな方に偏ってるとか、ビジネスマンに偏ってる…ってな属性の偏りもほとんど無いんじゃないかと。
そんな幅広い(と思われる)層のサンプル数1000万を越えたデータに基づいたアクセス解析結果ですので、特にiOSバージョンの分布についてはかなり確からしい確率で国内iOS市場の実分布に近い数字が出ているのではないかと思います。
最後に念のために補足させて頂きますと、そら案内のサーバに記録される情報はデバイス種別・OS種別・アプリバージョンの情報で、全て Apache サーバログのUesrAgentから統計を取ったものです。そら案内 for iOSでは、昨今問題になっている情報収集系各種悪質アプリのような実装は一切なく、個人情報や端末の振る舞い等に関する情報は取得しておりません(し取得できません)のでご安心下さい。Google Analytics が収集している情報よりも極めて少ない情報に限られているとお考え下さい。