先日、珍しくも、このブログでの言及無くリリースされたそら案内の ver3.0 ですが、リリース後も沢山の方にダウンロードして頂けているようで大変嬉しい限りです。またブロガーの皆様やお世話になってるメタ・グラマーさんには、新バージョンで何が変わったかを画面キャプチャ入りで紹介して頂いたりもしていて感謝しております。
- iOS 7に対応してメジャーアップデートした「そら案内」は天気画像が充実
- そら案内に新フレーム!『コンパクト』と『ナチュラル』が追加された(ノ∀≦。)ノ
- iOSアプリそら案内の投稿機能に新しいフレームが仲間入り!
忙しさにかまけて、会社オフィシャルのこちらのブログで言及できていなかったのが正直な所…なんですが、さすがオフィシャルに沈黙しっぱなしはダメだろうという事で、v3.0シリーズの改めての御紹介と開発的背景、今後について簡単に書いてみたいと思います。
そら案内 v3.0シリーズ
目に見えて大きく変わったのは天気画像周りとiOS7対応です。データ・サーバの理想型に到達という意味で節目となるバージョンでした。だから v3.0。
天気画像周り
以前から、「天気図をもっと大きく見たい」とか「気象衛星の画像は拡大できないのか」などのコメントは頂いていました。これに対応する為には、目に見えない部分でサーバ側を根こそぎ手を入れないといけないのが分かっていて、なかなか一歩が踏み出せなかった上に、それはそれで結構な開発期間を要したので長らくお待ち頂く事になっていたという経緯があります。
従来、さくらインターネットさんのサーバを使用していたのを、思い切って根幹の部分を AWS に全面移行。Dynamoを使ってみたり、SQSを使ってみたり、と結構色々組み合わせて構築しています。構築は大変だったものの、結果として以下に見られるように天気画像を高解像度版に差し替えたり、データに基づく計算で標準マップ上にプログラム的に描画するといった事が出来るようになりました。
画像系はホントに充実していて、これだけで単体アプリに出来るんじゃないかってぐらいの量があります。そもそも、全国の気象データは超膨大なので今流行のビッグデータって言えなくもありません。ウチもビッグデータ企業ですよね(笑)、それもハンパ無いぐらいの。buzz word 楽しいすね。
更に余談ながら、実のところサーバの運用コストは数倍になっていますが費用感をユーザ様に押しつけるような事はしたくなかったのでそのへんは現状維持にさせて貰っています。(v2.0系へのupdateで別アプリにした事に批判を頂く事も多々あるのですが、それはまた別の理由でして…)
iOS7対応
そしてv3.0でもう一つ大きいのはiOS7対応ですね。
上図の通りアプリアイコンはもちろん、アプリ内の天気アイコンもフラットデザインに対応しています。…が、賛否が分かれる所ではあったので、
こんなふうに従前のiOS6までのデザインも残して切り替えるようにしたのは、ちょっと他のアプリとは異なる実装方法だったかも知れません。
左が従前、右がフラット化したもの。設定画面から選択可能
そら案内の今後
テンプレートの拡充
先日、v3.1 がリリースされました。これにあわせて追加されたのが、「ナチュラル」と「コンパクト」という新しいフレームで、そら案内の投稿機能をまた違ったテイスト感で楽しんで頂く事ができるようになりました。
左がナチュラルで、右がコンパクトの例です。それぞれ4種類のフレームが内蔵されていますので是非お試し下さい。かなり可愛いフレームが揃っていて普段使いしたいな〜と思えるものばかりです。
と、こんな感じで今後はテンプレートを増やしていく事を積極的に行っていきたいと思っています。そら案内を使った気象情報付き投稿をより楽しんで頂けるようになれば良いなと。
ちなみに、今のフレームは全てデザインパートナーであるメタ・グラマーさんにご協力頂いているのですが、今後はもし「やっても良いよ!」というデザイナーさんがいらっしゃれば御協力頂いてフレーム追加していくような展開が出来ないかなと思っています。そら案内の気象データを使って写真投稿フレームをデザインしてみませんか的な感じですね。
関連アプリの開発
前述の通り、そら案内 v3.0 ではサーバ側を一新しAWS(Amazon Web Service)に全面移行しました。これに伴い、全ての気象情報は「そら案内データクラウド」とでも言いましょうか、AWS 上に膨大な気象情報が蓄積されるようになってます。
概念図。実際はもう少し複雑です
で、上図の通り、クライアントアプリケーションに必要なデータのみを生成・配信する専用サーバを用意する仕組みにしています。(必要に応じてスケールアウト・アップ)。そら気温は、この仕組みを使った初めての関連アプリケーションでした。
同様のサーバを作る事は比較的容易で、もう気象情報の取扱いならお手の物ですから、「これとこれの気象情報が欲しいんです〜〜」と言われれば「じゃぁその情報を配信する専用のサーバを立ち上げますよ〜、料金は〜」という御提供が出来ちゃうんですね。
気象庁や気象協会様、その他各社の気象情報データをparseするよりも、そら案内で使っているデータの方がずっとスマフォ・タブレット向けには使い易くなってます。全てJSONなのは当然として(気象庁や気象協会様のデータがXML)、数年に及ぶスマフォ特化したデータ配信をしてきたそら案内の実績がありますし、うちの @itok_twit が綺麗なデータ構造を設計していますので。
これってビジネス的には実は凄いこと。スマフォ向けの気象情報配信サーバを専用にお作り出来ますよ〜、という事ですから。天気情報をスマフォで扱いたいならフィードテイラーさんが楽で良いですよって言って貰えるような展開に、日本気象協会さんと一緒に進められればと思ってます。もし自社アプリや御客様のアプリで天気情報を使いたいってな開発案件がある場合は、info + sora [at] feedtailor.jp までお気軽に御連絡下さい。
とまぁそんな感じで、そら案内はシリーズも含めてもっともっと進化していく所存です。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。