iOS版で御好評を頂いており概ね2年で150万ダウンロードに至った「そら案内」に、なんと!!Mac版が誕生致しました。今回のMac版リリースにより、Mac上でも「そら案内」なテイストで天気予報を楽しんで頂く事が出来るようになりました!

Mac App Storeからのリリース、対応OSはMountain Lion (OSX v10.8以降)のみとなります。

気象データは日本気象協会様、デザインはお馴染みメタ・グラマー様、そして開発は弊社で担当は @itok_twit です。「そら案内 for iOS」のチームが再結集し作り込みを行いました。恐らくデータもデザインも開発も全て純国産な天気アプリはMacAppStoreで初ではないでしょうか。

 

パッと見は超絶シンプル

そら案内のコンセプトはシンプルで分かり易いこと。Mac版でもそれを踏襲しつつ、常駐型アプリが許される環境だからこその作りをゼロベースで考えました。

その結果、普段はメニューバーとドックを使って極めてシンプルに表示するものとし、

極めてシンプルに

普段つかってるものに溶け込ませる

詳細な情報はメニューバー上のクリックでウィンドウを表示して閲覧出来るという、

2段構えにしました。この種の情報がフロートで常に画面最前面に表示するスタイルもありますが、それは敢えて避け、日々のデスクトップ空間を邪魔せずに必要最低限を表示するシンプルさを追求しました。

ちなみに、天気マークだけで良い人はこんな風に

予想気温は不要だけど降水確率は必要って方には

これらのカスタマイズが「設定」から行えるようになっています。

メニューバーの表示については、夕方以降は当日の「予報」が意味をなさなくなるので、指定時以降で明日の「予報」を表示する事ができるようになっています。更に、設定画面の画像からもお分かり頂ける通りログイン時に自動起動する事も可能です。

シンプルながらも、色々と細やかなカスタマイズ出来るのは今回のMac版の特徴です。天気予報情報を長く扱わせて頂いてきたからこその経験知が活きていますね :-)

これらはMac版だからこその機能なのですが、これ以外の機能については、単にiOS版の情報をそのまま持ってくるのではなく、使い易さに重きを置いて幾つもグレードアップしていたり、新たなアイディアを実装しているポイントがありますので、以下にご紹介致します。

 

地域登録は市区町村単位でok。GPSや郵便番号検索にも対応!

iOS版では、

都道府県単位 広域予報。最新予報と週間予報、概況
市区町村単位 ポイント予報。3時間予報

というように見たい情報によって登録地域粒度が分かれていました。

これを市区町村単位で指定するだけでokとしました。市区町村を指定すればそもそも都道府県は分かる訳ですしね^^ 両方の情報が必要だった方の場合は、「そら案内 for iOS」の登録に比べて手間は半分になります。もちろん複数個の地域が登録可能。

更に、GPS機能を使って現在位置を簡単に登録できるようにしたり、

郵便番号で市区町村を絞り込む機能も搭載して、簡単に地域登録が出来るようにしました。

 

詳細表示は諸々進化!

詳細な気象情報を見たい場合は、メニューバー上をクリック。直近2日分の天気を基本に、追加情報をタブで切り替える構成になっています。以下、各タブのご紹介。

 

週間予報+

「週間予報+」という語尾の「+」は「プラス」でして、「週間」予報という呼称ながら実は9日又は10日先の天気まで含めているという意味で「プラス」。普通の週間予報より更に少し先まで見れるようになってグレードアップしています :-)

各数字の意味は見た目の通り。マウスオーバーで詳細も確認できます。また、イガイガの中に数字がある表示は今の季節ならではの花粉情報ですね。花粉の多少を7段階で表示するよう、こちらもグレードアップしています。

 

時間別

直近二日分の3時間毎詳細情報を表示します。

この一望性はかなり分かり易く個人的にもお気に入り。上半分で概要を把握して、下半分で詳細を更に理解する…ってな感じの使い方になるでしょうか。

更に!グラフ表示機能も付きました!手前味噌で恐縮ですがこれがまたビックリする程、見易い!

時間と共に気温がどう変化するかを黒実線表示しています。薄いグレーの実線は昨日分を表しており、昨日に比べて暖かいのか/寒いのかを視覚的に把握できるようになりました。

例えば上の画像ですと、今日は午後前までは昨日とほぼ同じ気温だけど、夜にかけては昨日より暖かくなるなぁ…なんて事が分かります。

グラフは3種類から選ぶ事が出来ますが個人的にお勧めなのは3番目。

こんな感じにコンパクトにまとまります。

 

天気予報をカレンダーに表示する連携機能を搭載!

日々の予定と天気の予報、この2つは必ずセットにして考えるもの。

「次の週末は〇〇だから晴れて欲しいなぁ」とか「この週末が雨ってことなら△△の予定はキャンセルするか」みたいな。このように、予定と予報は切っても切れない関係にありますね。ならば連携させてしまおう!という発想で生まれた機能です。「週間予報+」の情報をカレンダーに出力できるようにしました。

天気予報はアイコン表示、更に予想気温と降水確率は数字で表示。カレンダーをパッと見するだけで、先の9日又は10日分の天気がおおよそ把握出来るようになります。予定と一緒に予報を確認出来ますのでとっても便利。

どの地域の予報を、どのカレンダー項目として出力させるか、設定画面で細かく設定が可能です。新規にカレンダーを作成する事も出来ますし、既存のカレンダーに含める事も可能です。

そして、カレンダー連携の副産物。iCloud連携でデスクトップ環境以外でも恩恵を受ける事ができます。

iCloudを使っておられる場合、Mac版そら案内がカレンダーに書き出した週間予報が、そのままiPhone上のカレンダーにも表示されるようになるのです。これはiCloud連携が勝手にやってくれます。iPhoneにiCloud連携を設定しておけば自然と…

こうなります。これで、いつでもどこでも、予定と予報をセットで確認できるようになりますね!ちなみにこの機能のアイディアは @sumihiro によるもの。毎週やってる新企画会議で提案され即実装となりました。

 

もちろん、その他の機能も

ここまでで書いてきた以外の機能ももちろん健在です。

概況も一度に確認する事が出来るようになりましたし、

ウィンドウの高さはデスクトップに合わせて調整されます

天気画像だってこの通り。

一部の方に人気の生物季節情報も健在です。

文言中の青色リンクをクリックでWikipediaが開きます

もちろん大事な注意報/警報も。

こんな感じで iOS 版の機能もそのまま全て持ってきていますので、iOSでそら案内をご利用頂いていた方はすんなりとMac環境でもお使い頂けるのではないかと思います。

 

最後に

デスクトップでも天気予報が見たいよね、でも既存のって精度がイマイチだったり機能も少なくて使いにくくない?…そんな思いから始まったMac版そら案内の開発プロジェクト。企画からリリースまでかなりの時間をかけて作り込みました。

時間をかけたぶん、非常に良い出来に仕上がっていると思います。自信を持って全ての Mac ユーザにお勧めさせて頂けるアプリです。(僕は既に無くてはならないアプリとなりました)

これまでの画面キャプチャで気づかれた方もいらっしゃるかも知れませんが、Mac版そら案内には広告を付けていません。Mac用アプリ向けの広告インフラが整備されていない、そして、そもそもマスとは言えないマーケットサイズであること、加えて日本気象協会さんとの共同事業でもあるという事で、250円の買い取り型有償アプリとさせて頂きました。(このモデルで通す為に日本気象協会さんの担当者の方には調整に随分と苦労をお掛けしてしまったと感じています…) この点、ご理解頂けましたら幸いです。

という訳で、遂に現れた!Mac版「そら案内」のご紹介でした。Macを普段からお使いの皆様、是非ご検討下さいませ。Mac版を含め、今後とも「そら案内」をどうぞ宜しくお願い致します!