大量に本を買っては読み買っては読みを繰り返している2008年。既に読了しているものからマーケティング本を一つ。
「感性」のマーケティング 心と行動を読み解き、顧客をつかむ (PHPビジネス新書) 小阪 裕司 PHP研究所 2006-11-18 by G-Tools |
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良書です。★5つ。
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自ら作り出している商品やサービスがあったり、既存のモノに新たな付加価値を載っけて提供するビジネスの現場にいる方に、是非とも手に取って頂きたい本です。
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あるお店の売上が前年比30倍になった
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破損して不良品となった商品が定価のまま売れた
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こんななかなかありそうにない事も、ヒトの「感性」というモノに働きかけるだけで実現可能である事を、実例を交えながら強く強く強く!説いているのが本書。
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ヒトを観察し、ヒトの心の動きを想像し、ヒトの言動の源泉を思い描き、とにもかくにもヒト、ヒト、ヒト。
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商品が悪いから売れない?値段が高いから売れない?
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<strong>それは決して違う</strong>と著者は断言します。間違った考え方であると。商品やサービスのせいにしてはいけない、売れない原因は「<strong>お客様の消費行動のデザイン</strong>」を行っていない事にある。
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<strong>ヒトの行動がなければ売上はない<br />そしてその行動を生む源泉は感性である。</strong>
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自分の提供する商品やサービスを手にしてくれるお客様が、どんな人で、どんな風に商品に興味を引かれ、どんな風にお金を支払い、どんな風にそれを使い、どんな風に喜びを感じ、どんな言葉を残すのか…
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想定し得るお客様が、脳内で映像化出来るぐらいに想像できること…、商品とお客様の出会いを序章とする物語を描ける程でなければならないと、説いているような気がしました。
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<strong>お客様になりきる。</strong>
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ビジネスの基本に改めて目を向けられた感じでしょうかね。
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また本書は、抽象論だけではなく、<strong>感性でビジネスを組み立てる為に使える3原則</strong>や、<strong>今すぐに出来る3つの取り組み</strong>など、具体的なアクションについても言及されており、読了後にすぐ行動が起こせるような本になってます。
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読み終えた僕は、「お客様はどう思うだろう?どう感じるだろう?(購買という)行動を起こして貰う為にもっと何が出来るだろう?」…と以前にも増して考えるようになっていました。
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また良い本に巡り会えたと思います。これを読み終えた直後、開発中のソフトウェアに比較的大きな変更を加えた次第。それが営業先で良い評価を得た事を最後に付け加えて書評とさせて頂こうと思います。
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