2011.08.28 (Sun)

無事にAppleの審査を通りまして、キリが良い2011年9月1日をリリース日とさせて頂く事に致しました。

これまでBook+について開発に至る経緯から具体的な機能紹介まで色々と書かせて頂いてきましたが、1つのプロダクトについてこれだけ連投したのは、このブログでは初めての事かも知れませんね。

たまたま本ブログの執筆を本気で再開したタイミングが重なった事もありますが、振り返ってみると思い入れの大きさがそのままエントリ数になっているんだと改めて思います。(無論もう一つの自社プロダクト SYNCNEL についても思い入れは相当あって書きたい事は山程あります…が書けない事が結構多い orz)

 

弊社はBook+で電子書籍業界に参入します。

今、それぐらいの勢いで捉えています。もちろんコンテンツ供給側という事ではありません。ページの概念が必要な書籍を電子化するならPDF最強という持論を前提とした「読む」体験の更なる追求をツール側から攻めてみるアプローチです。まだまだ未開の世界であり、やるべき事も出来る事も沢山あると思ってます。

**Book+**のコンセプトは

The Future of Reading

と言っても良いでしょう。僕らは出版社でも作家でも印刷会社でもなく、単に読書が好きで開発が出来るITベンダーというポジションでしかありませんが、だからこそ+(プラス)したいモノをユーザ視点で試行錯誤する事が出来るという強みがあると思ってます。

電子化において考えるべきは、Bookの未来ではなくReadingの未来ではないでしょうか。そうすれば多分Bookの未来も勝手に見えてくるような気がするのです。今はBookの未来ばっかり議論し過ぎてる気がします。

電子によって本の世界に何をプラスするのか。

今ある書籍や雑誌の体を成すならば、少なくともプラスすべきは新しいフォーマットや新しい団体などでは決してなく、新しいユーザ体験と、それに基づく新しいビジネスモデルである筈です。僕らはそれを追求してみたい、そう思っています。


2011.08.26 (Fri)

開発中の新作アプリBook+の機能紹介シリーズ第4回目。これまでの3回でPDFの管理系機能という事で

  1. ファイルブラウザ
  2. INBOX機能
  3. 検索とスマートフォルダ

を紹介してきましたが、このように管理系の工夫をしてみる一方で、肝心のPDF閲覧についても僕らなりのこだわり機能を搭載しています。今日はその1つであるマルチページビューについてご紹介します。これもまた画面を見て貰った方が早いかも知れません。こんな感じ。

1つの画面に最大64ページ分の表示が可能です。64ページ表示以外には、32, 16, 9, 6, 4, 2, 1, 自動 という9種類の表示方法から選べるようになっています。縦持ちで単ページ表示、横持ちで見開き表示に勝手に切り替えてくれる「自動」表示切り替えも当然ながら搭載。

2ページより多い複数ページの表示は

デジタルなので単ページや見開き表示のみである必要はないかも

という発想で実装した機能で、出来る事はマルチページビューという名前の通りですね。ページめくりと言いますか、指の左右操作で次のセットに移る操作も出来るようになっており、例えば64ページ表示中なら64ページずつ読み進める事が出来ます。

9ページ表示以上になるとさすがにiPad でさえもテキストを視認できるレベルではなくなってしまいますが、写真集的な書籍やカタログ、あるいは雑誌系のPDFは、マルチに見れるだけでも全体が俯瞰出来るメリットがあります。

他にもこんな風に、線引きや書き込みをした資料をスキャンして後から参照する時には、再確認すべき場所が視認しやすくてGOODってな使い道もあります。(ちなみに上の図はiPadでの32ページ表示)

 

更に、読みたいページが見つかればトリプルタップで、

1ページずつ表示するモードになります(1枚目から2枚目)。もちろん、このまま普通のリーダの如くページをパラパラと送って読み進める事が出来ます(2枚目から3枚目。ページ送り中)。もう一度トリプルタップをすると複数表示の状態へ戻ります。

トリプルタップではなく、ダブルタップの場合は

ギュイーンとアニメーションしながら該当ページへズームイン。その後、直前まで表示していたページ分が並ぶ大きなキャンバスを指操作で自由に見れるようにもなってます。ピンチイン/アウトで任意の拡大率で複数ページ状態のキャンバスを部分部分眺めていく事もできます。

 

結局何がしたいかというと、なるべく普段の読書体験に近いような事を平面で実現したいという事なんですね。

  1. まず俯瞰して
  2. トリプルタップして
  3. 1ページずつ読み進めて、読み終わったら
  4. トリプルタップして
  5. また俯瞰して…、

という感じの拾い読みな感じ。雑誌の気になる記事だけを読んでいくような読書体験です。あるいは、とりあえず俯瞰しつつ全体を確認したいなぁという場合は、

  1. まず俯瞰して
  2. ダブルタップ や ピンチイン/アウトで拡大
  3. 指の操作でご近所ページも見つつ全体を見渡して
  4. ダブルタップして
  5. また俯瞰して…、

という感じになるでしょうか。これを煩雑な操作なく行ったり来たり出来れば…という考えで実装してみた次第です。

 

(また繰り返しますが)EPUBだXMDFだという新しいフォーマットで「如何に紙の書籍をデータとして再現するか」を追求するんじゃなくて、こんな風に、PDFという優れたフォーマットを使って「如何に紙の書籍の読書体験をデジタルでプラスアルファするか」という考え方で電子書籍に取り組んだ方が絶対合理的だと思うんですよね。フォーマット問題はもはやFilanAnswerが出ているので、目指すべきは読書体験の+αの追求かと。電子にする意味ってそこにある筈で、車輪を再発明する経済的合理性はありません。

また議論をぶり返しそうなのでこのへんにしておきましょう。

今回のマルチページビューの他に、閲覧におけるちょっと変わった(?)機能もありまして、それはまた別のエントリでご紹介させて頂きます。


2011.08.26 (Fri)

弊社の企業様向けドキュメント共有ソリューション「SYNCNEL」ですが、総販売店の住友セメントシステム開発(株)さんや、そのほか多数の販売パートナーさんのお力添えもあり、ドキュメント共有系の業界でも少しずつ知名度が上がってきております。

あるソリューションの導入が確定していた所にSYNCNELが揺さぶりをかけた事例も幾つかあったり、大手を含めてSIerさんや商社さんが扱いたいと言って頂いてるケースもあったりで大変有り難い展開になりつつあります。(とは言えまだまだ競合のinfoteria社Handbookの方が圧倒的な知名度を誇っており何とも悔しい日々)

拡販に平行してセミナー体制も強化して頂いてまして、先のエントリで紹介させて頂いたのもその1つなのですが、直近では他にも企画して頂いています。今回はそのうち2つをご紹介。

<td>
  カゴヤ・ジャパン IT・Webソリューションセミナー
</td>
<td>
  2011年9月15日 15:00〜17:35
</td>
<td>
  <a href="http://www.nomura-re.co.jp/office/midousuji/osaka_kaigi/location/loca.html">野村コンファレンスプラザ大阪御堂筋</a>
</td>
<td>
  レンタルサーバのカゴヤジャパン様の主催イベント。後半の70分でSYNCNELが紹介されます。講演の内容などの詳細は<a href="http://www.syncnel.biz/event/#20110915">こちら</a>
</td>
タイトル
日時
場所
詳細

カゴヤジャパンさんは有名ですね。データセンター内で社長が腕を組んでる写真の地下鉄広告とか(笑)。iPadの活用視点でのセミナーです。

<td>
  iPad活用セミナー「iPadを武器にして最強の営業組織を作る3つの裏技!
</td>
<td>
  2011年8月30日 13:00〜17:00
</td>
<td>
  <a href="http://www.attax.co.jp/company/nagoyamap/">アタックスグループ 名古屋事務所 名駅錦橋ビル</a>
</td>
<td>
  ソフトブレーン(株)、住友セメントシステム開発(株)、(株)アタックス・セールス・アソシエイツによる共催。第3部の60分枠でSYNCNELが紹介されます。講演の内容などの詳細は<a href="http://www.syncnel.biz/event/#20110830">こちら</a>
</td>
タイトル
日時
場所
詳細

こちらも活用系。特に営業場面で…という話ですね。場所は名古屋になりますが、SYNCNELの販売パートナーさんは東京・大阪以外にも少しずつ増えてきているようです。後は九州とか、北陸地方にもいらっしゃったかも。

 

今回の2セミナーはいずれも僕が話をさせて頂く訳ではないのですが、iPadやその周辺ソリューション、特にドキュメント共有や営業支援といったキーワードに興味がおありの方は是非ご参加のご検討を頂ければと思います。

他にもセミナー企画は色々立てて頂いているようでして、開発的な話が全面に出る場合は極力スピーカーとして僕も参加させて頂くようにもしております。今後も平均して月1,2回はあるんじゃなかろうかと。また都度ご案内させて頂く予定です。

開発中のPDFビュワーBook+に加えて、企業向けソリューションでもガツガツ攻めて行きたいと思っております。引き続き宜しくお願い致します。


2011.08.24 (Wed)

ここ暫く新作アプリ**Book+**のご紹介が続いておりましたが、弊社にはもう一つ、企業向けドキュメント共有ソリューション SYNCNEL(シンクネル) というプロダクトがあります。今年の2月から販売を開始しているもので、営業支援ツールや会議の資料共有ツールとしてお使い頂いているモノです。

HA1-000649 © 2011 Highways Agency, Flickr

今回、ソフトバンクモバイルさんやNECさんもお話されるセミナーで、このSYNCNELが紹介される事になりました。スピーカーは総販売店をお願いしている住友セメントシステム開発(株)さん。SYNCNELの機能や特徴についてご説明頂くと共に実際の導入事例なども紹介して貰えるようです。

<td>
  スマートデバイスを活用したビジネススタイルとそれを支えるソリューション
</td>
<td>
  2011年9月13日(火) 14:00〜17:00
</td>
<td>
  大阪国際会議場 1001/1002号室
</td>
<td>
  130名
</td>
<td>
  タイムテーブルや参加申込方法等は<a href="http://www.syncnel.biz/event_20110913/">こちら</a>
</td>
タイトル
日時
場所
定員
詳細

企業や教育機関等でiPad/iPhoneを使って安全に資料共有をしたいという現場需要がお有りの担当者様や、そういった活用を模索しているクライアント様をお持ちの企業様は是非是非お越し下さいませ。

特に、iPad/iPhoneでDropboxやSugarSyncに似た仕掛けを企業内でも使いたいなーという実需があればピッタリはまるソリューションです。面倒くさい事は一切なく、サーバにファイルを置くだけで100人の営業マンに常に同じ資料を配付しつつログも取るといった事が簡単に実現できます。

 

尚、本セミナーでは、ソフトバンクモバイルからあの伝説のエヴァンジェリスト中山五輪男氏が登壇。「タブレット端末が実現するビジネス革命」と題する実例豊富な講演もして頂けるそうなので貴重な情報収集の機会にもなるんじゃないかと思います。

また、本エントリのタイトル通りなのですが、僕も20分の時間を頂いてお話をさせて貰う事になってます。SYNCNELそのものについては今回お任せをしていますので、お馴染みのエンタープライズにおけるiOS的なお話を予定してます。iDEP(iOS Developer Enterprise Program)におけるアプリ配布(OTA)の注意点とか、iOSそのものとの付き合い方など、開発会社だからこそ持っている情報をシェアさせて頂きたいなと。

iPad2 © 2011 Roger Luo, Flickr

 

ちなみに、会場である大阪国際会議場さんですが、実はSYNCNELを実際に導入頂いているユーザ様でもいらっしゃいます(大阪国際会議場様、並びに販売パートナー様、有難う御座います m(__)m)。SYNCNELは他にも色んな企業様で使って頂いておりまして、このへんも随時、このブログでも御紹介していければなーと思っております。

という事でセミナーのご紹介でした。


2011.08.23 (Tue)

開発中のBook+の特徴をご説明するシリーズの第3回目。今回はスマートフォルダ機能についてご紹介したいと思います。

自炊をやっていて困ること、あるいはPDFビュワーを仕事での資料閲覧に使っていて困ること

その一つに大量のファイルが入ってる場合に目的のファイルが探しにくいことがあるという点があります。ファイラ系アプリでもビュワー系アプリでも共通していると感じるのですが、ファイルが増えてくると探す行為の頻度が増えてくるような気がします。

Filing © 2011 Anna, Flickr

 

そもそも探す手間を省けるよう全体を俯瞰できるファイルブラウザ(第1回目でご紹介)を搭載しているのですが、いざ検索したいっ!となった場合にはなるべく探し易いように…という事で、多様な検索機能とスマートフォルダ機能を搭載しました。

スマートフォルダの解説に入る前に、Book+のファイル検索機能をまず見て頂きたいと思います。どどーんと。

結構色んな切り口で検索が可能です。文字列を使って部分検索をするのは普通に在る機能ですね。Book+では更に以下のような検索が出来ます

  • 更新日(「あのファイル確か2,3日前に入れていた筈なんだけどなぁ?」といった時に使います)
  • 最後に開いた日(「一昨日読みかけで放置していたPDFの続きを読むぞ」といった時に使います)
  • フォルダ検索(フォルダだけで検索したい時に使います)

組み合わせも自由自在です。上記の画面キャプチャの例では

「日経という言葉がファイル名に含まれて、且つ1週間以内に登録したファイルで、しかもここ3日間の間に開いたファイル」

を最大20個探そうとしている様子です。検索ボタンを押すと、マッチしたファイルが表示されますので、そのまま閲覧する事も、移動や削除も可能です。

Folder © 2010 Jonas Merian, Flickr

 

さて、ここからがようやくスマートフォルダ機能の話。

端的に言うと、検索条件を記憶させたフォルダを作れる機能です。検索結果を「保存」をすると、検索条件を覚えたフォルダ(これをスマートフォルダと呼びます)が作成されます。以下は検索結果表示中の様子。

検索結果を覚えるのではなく、検索条件を覚える

というのがポイント。記憶した検索条件に応じて中身が動的に変化するフォルダと言っても良いでしょう。スマートフォルダを開くと、毎回検索条件にマッチしたファイルを一覧してくれる訳ですので、これで同じ条件の検索を繰り返す必要は無くなります。スマートフォルダは何個でも作る事がことが可能。以下は2つ作成している例です。

INBOXのすぐ下は「日経」の文字が含まれるという条件にマッチするもの、一番下は「最後に開いた日が2日以内」という条件にマッチするもので、自分で「最近開いたファイル」という名称を付けています(スマートフォルダには好きな名前を付けられます)。

スマートフォルダは並び替えることも可能ですし、不要になれば削除も出来ます。ちなみにスマートフォルダを削除した場合は中のファイルそのものは消えませんので心配ご無用です。あくまで検索条件へのショートカットが無くなるイメージですね。

 

Book+ではこのように、横断的な検索とその再利用が出来る仕掛けを用意しています。自炊派の方で多数のPDFファイルをお持ちである方や、自炊派でなくともお仕事で大量のPDFを閲覧されるような方にこそ活用頂ける機能ではないかなと思います。

 


2011.08.22 (Mon)

開発中のBook+についてご紹介するシリーズ2回目です。1回目ではBook+のファイルブラウザと題して、ファイルシステムのようにPDFを管理するような思想を持っている事をご紹介させて頂きました。

まさにディスクドライブのようなモノで、そこを基点にしてフォルダを自由に作成してPDFを配置/管理する…と。これを Book+ホーム と呼んでいます。では、その中にどうやってPDFを入れていくのでしょうか。

 

方法は他のアプリと余り変わりません。アプリ連携(Open-In)で他のアプリから持ってくるか、iTunesを経由したUSB転送ですね。Book+に取り込まれたPDFは、受け取り専用として用意された INBOX と呼ばれるフォルダに入ります。

Book+ホームに受信箱が予め備わっている感じでしょうか。

以前のエントリでメールの受信箱を基点にした僕のタスク管理方法をご紹介させて頂きましたが、まさにそれと同じ。Book+に直接取り込まれたファイルは、とにもかくにも INBOX に入ります。未読…というか、未整理状態ですね。買ってきた本をとりあえず机の上に重ねて放置している状態に似ているかも知れません。

整理する機構をファイルシステムのようにこだわって作ったからこその機能と言いましょうか。やっぱり、整理する場所と入れ物とは分けた方が良いんじゃないかと。

このINBOX機能によりBook+に新たなPDFを入れたとしても、既に整理された構造の中にフラットに並んでしまって、グチャグチャになるという事はありません。(個人的にGoodReaderを使ってて辛いのはココなんですよね。整理しててもすぐ散らかった感じになっちゃう)

もちろん、INBOXに入ったままPDF閲覧をするというスタイルでも構いません。整理しないという割り切りですね。何個でも入れたままに出来ますので、そこは整理のスタイルという事で。

INBOXに今、3つのファイルが入っています。(先ほどの写真では2つでしたが、撮影したシーンが異なります)

移動したいものを選んで、移動ボタン。そして移動先指定を促されますので移動させたい箇所を指定します。

こんな感じのインターフェース。階層構造をインデント付きで表現しているので分かり易いですね。タップ後、ファイルは移動してそのフォルダを自動的ファイルブラウザで表示します。…ので、整理した後にすぐ読み進める事も出来ます。(もちろん移動元であるINBOXからは無くなります)

 

ちなみに僕的感覚ではINBOXは常にゼロになってるのが理想。何のために入れたファイルなのかを整理する事で明示する….という仕組みとしてINBOX機能が働いてくれている感じです。

一時的にBook+で見たいだけなんだというファイルはINBOX内で直接閲覧。不要になれば Book+ホーム配下に移動させる事なく削除するというテンポラリな使い方も出来ます。そんな使い分けが出来るのも INBOX 機能の特徴です。

整理する機能はやめてGoogleDocsのようにタグ付けする仕組みも考えたのですが、やっぱりフォルダ階層がある方が直感的という事でこの実装にしました。一方で、タグとは異なる、フォルダ階層には関係の無い横断検索的な機能も搭載しています。案外、iPad/iPhone 系でファイルを扱うアプリには備わっていなくて不思議に思っていたのですが、その機能についてはまた次のエントリでご紹介させて頂きます。


2011.08.21 (Sun)

普段から何個も開発案件が並行している事が多くタスク管理には常に悩まされていました。開発以外の事(例えば労務/財務/法務/税務など)も含めたりするとプロジェクトの数は凄い事になります。

そんな中、自分なりに色々と試してきて行き着いた終着点についてご紹介します。万人受けするものではないかも知れませんが、TODOアプリやGTD(ワークフローの管理手法。詳しくはこちら)に興味があって、複数案件を同時にこなしているような方に何かのヒントになればイイなぁと。

inbox © 2011 kevin rawlings, Flickr

 

肝心かなめはメールの捉え方にあると気がついたのは、初めて増員した時だったでしょうか。

良くも悪くも今のご時世はメールが全て…は言い過ぎかも知れませんが、skype/Twitter/Facebook など色々仕事に使えると言われながらもやはり大半はメールに落ち着きます。逆にメールを使わずに完結する仕事は皆無に近い。

…なので、そのメールの使い方を最適化せずに幾らTODOツールやGTD系アプリに頼っても続けられる事が出来ない筈と思い至りました。

色々と試行錯誤して仕事の流れを分析する中で気づきを得、メールに対する接し方を変えてみてからでしょうか。ようやくGTDツールを使いながら気持よく自分のタスク管理が回せている感じがします。といっても、タグ付けの工夫とか、メール検索テクニックとか、そういう話ではなくもっと簡単。

受信箱は常にゼロにする

ただこれを徹底するように考え方を変えただけ。

Inbox Art © 2009 Beck Tench, Flickr

 

メールは何らかのタスク発生を伴っている事が多いです。スケジュールの調整だったり、書類の確認だったり、誰かに電話する事だったり。多くのタスク発生ポイントがメールの受信箱にある。何を今更…ですけどね。

プロジェクトの大半でメールのやりとりが必ずあって、そのメールが何らかのタスクを伴っている事が多いのなら…という事で、受信箱をとにかく残タスクの塊&新たなアクションの源泉だと考えるようにしました。GTDツール使ってINBOXだ何だと言うよりも前に、まずメールの受信箱。

とにかくゼロにしよう、受信箱に残メールがあるのは誰かを待たせている事の証だと考えよう、何か反応を起こして受信箱を空にしようと、その上で使えるツールは支援ツールとして使うようにしようと。

あくまで基点はメールです。これは世の中がそうなので仕方ない(少なくとも僕の今の仕事では)。多分、10年や20年の単位で変わらないでしょう。そんなメールの入ってくる口である受信箱をゼロにしようと意識し始めた途端、GTDツールと自然と付き合えるようになってきたという感じですかね。

 

まずはメール。その次、GTD。

…というか、GTDを回す為にメール受信箱を巧く使うって感じのような気もしているのですが、ちょっと長くなってきたので、分けて書きたいと思います。次回はメール受信箱をどんなふうに捉えるようにしたかについて書いてみます。


2011.08.20 (Sat)

もはや肩書きは経営者であり開発者ではなくなってしまった昨今ですが、その理由は2つ。

1つ目は以前にもまして開発より優先度の高いタスクに時間が割り当てられる事が圧倒的に多い為、2つ目は自分で開発するよりも社内でエンジニアに任せた方が圧倒的に早いから。

Creating © 2009 misterbenben, Flickr

とは言え、何でも良いので何か作りたい衝動に駆られる時があります。元エンジニアのサガなんですかね。そんな時は、あったら便利やなと日常で感じたプチツールを作ってみたりします。ただ作った後に「実はもう他にあった」と発覚する事もあったりしますけどね。…今回もひょっとしたらそうかも(笑)

 

で。今日はちょっと気分転換に Flickr API を使った自分用ツールを作ってみた次第。

最近ブログのエントリ数を増やしてて、改めて段落間に写真があると文字だけに比べると読み易いかもなーと感じてました。これまで wylio というサイトを使って、Creative Commons なライセンスの画像を引っ張ってきていたのですが、どうやら使い続けるには有料になるらしく、ならば作ってしまおうと。

検索キーワードを指定してやるとこんな風に

結果がダダダダと表示されるので(上の例では sunset で検索)、好みの写真のIDを選んでゴニョゴニョすると

<div style="clear: both; text-align: center;">
	<a href="http://farm7.static.flickr.com/6207/6060557720_67725081a5.jpg" title="TWY">
		<img style="float:none; margin:0px auto" src="http://farm7.static.flickr.com/6207/6060557720_67725081a5.jpg" width="360" />
	</a>
	<div style="font-size:70%;">
		<a href="http://farm7.static.flickr.com/6207/6060557720_67725081a5.jpg" title="TWY">TWY</a> © 2011 <a href="http://www.flickr.com/photos/60132504@N08">tsuna72</a>, Flickr
	</div>
</div>

こんな感じの html コードを Mac のクリップボードに保存してくれるというもの。そのまま [cmd] + v でブログのエントリに貼り付たら

radiance © 2011 spiritflare, Flickr

こうなると。Creative Commons のライセンス指定に従って作者とURLへのリンクを記載して、併せてFlickrから拝借していることも明示。

という訳で、今後のブログエントリでも引き続き Creative Commons ライセンスの写真を使わせて頂きたいと思います。撮影者の皆様、いつも有難う御座います。

ちなみに今回作るのに要した時間は Flickr API を調べたり微調整も含めて2時間ぐらいですかね。明らかに遅過ぎるのですが、久しぶりに開発出来たのでもう満足です。

さ、仕事の続きしますかね :-)


2011.08.20 (Sat)

Mac好きな方なら知らない方はいらっしゃらないと思います。Apple製品が好きな方や興味のある方の為のユーザグループミーティングの本家、AUGM東京が2011年も開催されます。開催日は9月3日。

プログラム内容を見てもかなり凄いイベントなのが伝わってきますね。さすが本家。噂によると300名の定員も一瞬で満席らしいです。

参加企業名一覧にある通りScanSnapのPFUさんも参加されるのですが、なんとそのPFUさんのセッションで弊社が少しばかりお時間頂いてお話をさせて頂く事になりました。

7月でしたか、この話を頂いた時は、えぇそれはもうビックリしましたとも。**AUGM東京ですよ!しかもPFUさんとご一緒に!**これはもう驚く他ありません。関係者の皆様、改めて御礼申し上げます m(__)m 精一杯プレゼンテーションさせて頂きたいと思います。

当日は10分程のお時間を頂戴して、

  • 擬似的にScanSnapをiPadのスキャナにしてしまうFastBoardというiPadアプリのご紹介
  • ScanSnapで取り込んだPDFを閲覧する為のビュワーとしてBook+をご紹介

の2つを5分/5分ぐらいで出来ればと考えております。交流の場も設けられているそうですので、色んな方とまたお知り合いにならせて頂けたら嬉しいなと思っています。早くも2週間前と期日が迫っておりますがプレゼン準備頑張ります。

という訳でちょっとしたご案内でした。もしAUGM東京2011にお越しになられる方がいらっしゃいましたら、会場でお会い致しましょう :-)


2011.08.18 (Thu)

昨日のエントリで Book+ というPDFビュワーを開発中である事を書かせて頂きましたが、公開までの間に開発中の画面や機能について幾つかご紹介出来ればと思っています。まずは管理系から行ってみましょう。画面を見て頂いた方が早いと思いますので、どどーんと。

色んなファイル管理インターフェースを「探しやすさ」という点で検討してみた結果の落ち着きどころなのですが、決して是非を言ってるのではなく、僕らが良かれと感じたインターフェースの試みと思って頂けたら嬉しいです。

本棚的なインターフェースではなく敢えてファイラ的にしてみました。

フォルダの中へ階層構造を次々と潜っていける仕掛けで、階層は幾つでも作る事が出来ます。深い階層では場所に迷わないようにパンくずリスト的な表示もするようになっていて、任意階層にいつでも戻れるようになっています。

探す行為でフリック操作をするのは上下方向に限定した方が分かり易いんじゃないかという議論の末、この形に落ち着きました。

また、フォルダが賑やかな事から推察頂けると思いますが、6色から色を選択出来るようにしてみました。

こんな風にフォルダの設定から指定出来ます。

階層構造を自由に作る事が出来て、尚且つ、PDFをまとめる器として機能するフォルダを色分け出来るようにする事で、柔軟な整理と全体を俯瞰する事が可能になり、どこに何があるか分り易くなるんじゃないかと思います。

あと、整理と言えば忘れてならないのはロック。机の引き出しに鍵がかかっているように、特定のコンテンツは自分しか見れない箱に入れておきたくなるものですよね。これもまた整理のいっかん。なので、任意のフォルダで自由にパスワードロックが出来るようにしてみました。

中を見ようとするとパスワードを聞かれます。見られちゃマズイ系のコンテンツもきっとこれで大丈夫 :-)ロックが掛かったフォルダの中にまた別のロック付きフォルダを作ったりする事も可能です。やり過ぎると確実に使いにくくなりますが(苦笑)

とまぁここまで見て頂くとお分かり頂ける通りパッと見はMacOSXのファイルシステム的なのですが、自分らで使ってみている感想としては結構分かり良くて整理し易いインターフェースになってるんじゃないかなぁと思っています。

 

ところで、この**Book+**の素敵なデザインは、お馴染みメタ・グラマーさんに全面的にお願いしました。おかげさまで、シンプルで常用に耐えうるテイストながらアクセントが所々あるという絶妙な雰囲気に仕上がっております。いつも有難う御座います m(__)m

という訳で、まずはファイル管理系のご紹介でした。他にも管理し易さを追求してみた機能があったりしますので、また改めてご紹介させて頂きたいと思います。