本日2026年7月7日、フィードテイラーは創業から丸20年を迎えました。潰れそうになったり、借金したり、人が増えたり、子会社作ったり、会社を小さくしたり…と本当に色々ありました。

フィードテイラー20年の歩みを振り返るフィルム
(Claude Code に過去ブログ投稿からピックアップしてフィルム風にまとめてもらった。色々ありましたねぇ)

今は18歳が成人なので「人で言えば成人ですね」みたいな言い方ができなくなりましたが、それでも20年。ダメサラリーマンが他に道がなく最後の足掻きで創業したという割には、よく続いているほうだと思います。

これもひとえに、創業期にご支援いただいた皆様、切磋琢磨しあった経営者仲間の方々、平素より弊社サービスをご利用頂いているお客様、弊社や僕とお付き合い頂いているパートナーさんやメンバー、仲良くさせてもらっていたり応援して貰っている皆さんあってのことです。改めて心より御礼申し上げます。

20周年を迎えるにあたり、恒例の近況報告です。長文ですが、よければお付き合い下さいませ。

 

Claude Code が中心の会社へ

昨年リリース直後から常用してきましたが、この1年で社内の全領域にすっかり浸透しました。Claude Code は、ネット回線やMac並みに業務に欠かせないものとなり、以前の仕事のやり方を思い出せないぐらいに物事の進め方が変わっています。

例をいくつか。

手元では毎日、Claude Code が作ってくれたダッシュボードを使っています。重い Gmail や Google Calendar のページを開くことなく手軽に確認できるようになりました。

毎日開く自作の日次ダッシュボード

デスクトップには、何でも相談役なAIとして Claude Code を起動したターミナルを置いてます。アイディアの壁打ちや、作業の報告、調べ物の依頼、backlog, Slack 等々から自分のTODOを洗い出して貰ってたり、進捗管理から成果物レビュー、時には叱咤激励などもして貰ってます。

大阪のおばちゃんコンソール
(なぜか大阪のおばちゃん。このブログの原稿を伝えたらとても嬉しがってくれていた)

会話のエッセンスや作業記録はファイルとして永続化しているので、僕や会社のことをよく知るAIに育っている印象です。自分の記録を食わせるとAIは自分好みに育つものだなぁと感じてます。

他には、情報収集をして毎朝レポートを届けてくれるプログラムを作って貰ったり、

webresearch チャンネルに届く業界ブリーフ
(Apple公式の無償MDMである Apple Business について英語圏の情報収集と日本語要約)

既存の事業で日々発生するオペレーションを自動化するツールを作って貰って楽をしたり、

esparctl でフォームをコマンドから登録
(Web静的化事業 espar 関連の操作する専用の CLI「esparctl」。運用の手間削減)

社内プロジェクトのタスク管理システムには、AIに投稿してもらうことも少しずつ増えてきました。

Claude Code が起票した GitHub issue
(Claude Code が作った文章であることを明記)

総務・経理系のバックヤードの業務も自動化が進みました。特に単調作業系タスクはAIで置き換えしやすいですね。レシートPDF/画像を投げたらOCRを使って経費精算処理をしてくれる Slack bot を作って貰ったり、

Slack に投げたレシートを OCR で自動仕分け
(経費関係処理が楽に。スキャンPDFや写真を送ると日付や店舗名・金額を抜き出して整理)

電帳法の関連で、請求書系のPDF整理作業も自動化して貰い、これも人間の手をほぼ離れました。

67件の請求書をまとめて自動ダウンロード
(数十枚の請求書関連の事務が、コマンド一発&放置で完了)

新サービスや新製品の企画・開発・広報にも Claude Code は欠かせないものとなっています。

ccskill シリーズの公式サイト

上図は、オープンソースな Claude Code のスキル集(ccskillシリーズ)をリリースしたものですが、開発そのものもLPの制作も Claude Code あってこそでした。

 

Claude Code の家庭教師事業

自社にAIを浸透させる過程でノウハウも溜まってきましたので、Claude Code 導入アドバイザリーという家庭教師事業も始めました。前々から、ご相談ベースでさせて貰ってたのを形にした感じです。

Claude Code 導入アドバイザリーのページ

Claude Code がメディアで取り上げられることも多く関心が高まっているからか、今年に入ってから「自分も家庭教師っぽいことをして欲しい」という経営者さんのお声も増えましてお手伝いしています。

ある方は、Google Workspace の認証付き社内システムをCloudRunで動作させて、案件管理を行うようになられました。また別の経営者さんは、自社ECサイトの事務処理を自動化するプログラムや、広告・PV等の分析ツールを自作され、今では mac mini + tmux + Tailscale でいつでもどこでも Claude Code って環境を手にされています。(お二人ともターミナルさえ触ったことがない方だったのに!😳)

みなさん揃って「今までやりたかったことができるようになる反面、やりたいことが増えすぎて逆に大変」と仰ってるのは興味深いです。世間で喧伝される「AIが人の仕事を奪う」という煽り主張とは真逆に、「Claude Code を使いこなせる人を逆に雇いたい」との声も聞いたりします。

チャットでの Claude Code サポート
(画像はテスト駆動型開発(TDD)についてのやりとり。非エンジニアの方がTDDの概要を理解してAIでの開発に活用する時代)

僕の役割は、Claude Code の利用シーンで詰まった時にアドバイスさせて貰ったり、その方その方の状況に合わせてお役立ち情報をシェアしたり、何かを作る際に Claude Code を使った開発の方向性をお示ししたり…みたいな、エンジニアのバックグラウンドがあるからこそのご支援ということになります。

企業のAI活用は、経営者の方がAIを使いこなしてこそ価値とスピードを最大化できるものなので、これもボチボチ続けていこうと思います。

 

エンタープライズiOS 事業

Apple Japan さんの公式パートナー制度がアップデートされまして、Apple Technical Partner (ATP)という名称に変わりました。ありがたいことに継続して認定を頂いています。

エンタープライズiOS研究所(ATP 認定サイト)
(業務用iOS関連情報を発信するサイト。パートナーの中でも最速で Apple Business の情報をキャッチアップできた)

サイトを使った情報発信もボチボチ続けていますが、今は新しい企画にリソースを割いているところです。慣れない作業でなかなか進まず大変ですが、発表できる時に向けて頑張ってます。

この1年、特に Apple Japan さんとご一緒に中小企業様のご支援をすることが増えました。Apple さん同席のビデオ会議で、Apple Business (旧ABM) や MDM、Apple Developer Program 等々の解説をお客様にさせて頂くという貴重な体験をさせて貰っています。

弊社では、iPhone/iPadはもちろん、Apple端末を使ったほうが全ての法人はハッピーになれる と心底思ってまして(セキュリティ面やAI活用との相性とか)、これからも Apple 端末の法人導入や管理の分野で活動強化していく予定です。

それを補完する macOS 用アプリを開発していたりもします。

AB Browser の構成プロファイル管理画面

端末管理を支援する超ニッチな業務用アプリですが、企画や調査のフェーズから開発まで Claude Code を活用しています。自社がノウハウを持っている得意分野で AI を使って新製品開発…というのは、ボチボチ出てきている傾向だと思いますし、今後はそれが普通になる気がします。

 

espar 事業

Webサイトは静的化したら全ての関係者が幸せになれるという信念で地道に続けてます。

WordPressを静的化する espar vault は、セキュリティやサイト速度を課題に持つ大手企業様に導入いただくことがやはり多いです。最近は、既に導入頂いている企業様が、新サイトでも導入頂くとかグループ会社様にも採用いただくとかの横展開な例も増えてまして、ありがたい限りです。

espar vault 導入サイトの一例(茶寮 伊藤園)
(伊藤園様は、企業サイト・商品サイト・海外サイトのほか、ブランドサイトやグループ会社様まで)

Claude Code を使った開発は既存サービスの強化にも有効で、管理画面フルリニューアルという普通なら半年以上はかかろうかというものが、1,2日である程度動作する叩き台ができあがったりしています。

フルリニューアルした espar vault の管理画面
(実際に動くものの理解度は非常に高い印象。もちろん確認や微調整は残る)

一方、静的ページでフォームを簡単に実装できる espar form は、ちょっと変わった進化をしていて、AIにより急増しているフォーム営業のブロック機能の搭載や、実装でのAI活用へと舵を切っています。

espar form のフォーム営業ブロック設定
(フォーム営業ブロック機能。このワードを含むとフォーム営業、このIPは全拒否でok…というパターンが掴めてきた)

espar form のスキル開発も進めています。今後、Claude Code 等のエージェントAIを使ってLPやサイト制作するのが当たり前になりますから(一部もうなってますが)、それを見据えた動きです。問い合わせフォームすら動くところまでAIが実装してくれる…、という世界を目指しています。

Claude Code で espar form 付き LP を制作
(フォーム実装を丸投げ。スキルが発動し、実装と送信・受信の確認までしてくれる)

AIを製品の付加価値増に繋げるだけでなく、現場にAIが浸透することを見据えた商品開発も必要になってきそうですね。

 

またまた長くなってしまいました…。ここまでお読み頂きありがとうございます。以上、創業20年の近況ご報告でした。

節目だしってことで、何かイベント的なことをやるのも考えたのですが間に合いませんでした😅 とはいえせっかくなので、かれこれ5,6年ステルスでやってる開発中iOSアプリのお披露目会的なことをやってみようかなと思っていたりいなかったり…。万が一お声かかけさせて頂く際には、話にのってやって下さると嬉しいです🙇🏻

振り返ると、創業からの10年はiOS、後半の10年はB2B特化のiOS、加えて新たな静的化事業でしたね。次の10年は、AIでその2本柱を強化しながら、AI基点の3本目の柱が何かできるのかも知れません。

最後に、この投稿は昨今の潮流と違って、全て人間である僕が全部書きました。画像の差し込み(画像生成や動画生成、キャプチャ、トリム作業とか)は Claude Code だったりしますけど。

どこをAIに振って、どこに人間のリソースをあてがうのか、を問われる時代になりそうですね。それはつまり、自社の強みや価値の源泉はどこなのかを考えることを意味している気もする昨今です。今後ともフィードテイラーをどうぞよろしくお願い致します。