2011.12.03 (Sat)

年の瀬に振り返るとその年の忘れられない一日リストっての出来るものですが、僕の2011年忘れられない一日リストに間違いなく加わったのは2011年11月17日。少し前に「企業の器、社長の器」というエントリで紹介したセミナーに参加した日です。ちょっと長いですが、その件を書いてみたいと思います。

7時間に及ぶセミナーをのべ30分程度の休憩だけで最後まで(ほとんどスライドも無しに!)講演されたのが冒険家の加藤氏。(株)ヒューゴの前社長である加藤さんと言えば、大阪ではピンと来る方が多いかも知れませんね。今は社長を辞し、モナコに籍を移して、不動産事業を初めとする投資事業やビジネスコンサルティング/プロデュース事業などで御活躍、社交界でも名が轟くジェットセッターって表現がふさわしいかも知れません。とにかく普通に考えると「モノ凄い」方です。

久しぶりの帰国を最後の機会にもう話すのを止めると聞いて今回のセミナーに参加した次第。通常ならこの手の「成功」というキーワードで訴求するセミナーは疑いの目で見てしまうので参加しないのが僕の行動原理ですが、ただ今回は「最後だから」という希少性以外の動機が非常に強くて参加させて頂きました。

一つは再会、もう一つは謎解き。

僕にとって加藤さんは、かつてのビジネスパートナーです。RSSのプロを謳っていた僕のセミナーに参加して頂いて、逆に僕はSEOのプロであった加藤さんのセミナーに参加させて貰って。そうやってお互いのセミナーに参加し合うのがきっかけでお付き合いが始まりました。

4年程前の写真。一緒にセミナーをしたり、サービスを作ったりしていた

同じWeb業界であった事もあり折に触れて打合せをして、AppleStoreで共催セミナーを何度かさせて貰ったり(上の写真)、とあるクライアント様の総額で億を越える案件を一緒にしたり、その企画の為になか卯の牛丼を深夜に食べながら共に徹夜したり、共同サービスを立ち上げて記者クラブで一緒に話をした事もあったり…。

とまぁこんな感じで楽しく仕事をご一緒させて頂いてましたが、(言葉を選ばずに敢えて言いますと)ビジネスセンスを持つ普通の社長仲間としてお付き合いさせて貰っていたのです。

ところが突如として、躍進、飛躍、跳躍、飛翔、雄飛、そのどんな言葉も相応しくないぐらいの急成長を遂げられて、ブログには気が付けば「薔薇の舞踏会」とか「古城」とか「モナコのロイヤルウェディング」とか、よく分からない言葉が並ぶようになり、東京への進出を経て、社長の座を次代に譲り、日本を出られて、ますます分からない遠い世界に行っちゃったんですね。まさに異次元的。

外から見たイメージをグラフにするとこんな感じでしょう。

マーケティング用語で言う所のティッピングポイントの前後を僕は幸いな事に知っていて、通常は成功者のそれを身近で見る事はできないものですが、一体それは何なのか。その謎解きのため再会を果たすべく参加させて貰ったという感じでした。

結果、謎解きは出来ました、文字通り氷解ですね。あー、やっぱりそういう事だったのか!と。

ティッピングポイントは突如としてやってくる。その機会を捉え、効果を最大化する。y=f(x)の式でyの最大化の為にfを最強の関数にする事に全力を傾ける。それを徹底的にやり続ける。そうしてポイントを迎えた時に、得られるモノが最大化する。成功者とはその関数fを持ち続けられる人で、だから再帰的に富を再生産できるのだと。

想いの伴う正しい努力は報われるという言葉にしてしまうと余りに暴力的ですが、結局、社長自らの器を広げられるかって事にかかっているのです。小手先の技術じゃない。器って言っても思考であったり人間性であったり視野の広さであったり色々あるでしょうが、いわゆる成功には自らを全てにおいて高める必要がある、いぁ高めておく必要がある。その時の為に。

単なる精神論や理想論に終始せず具体的なビジネス原則にも言及し、実は全てを「合理」の名の元に並べている論調が加藤さんらしく、同じく全てを「合理」で考えるようになった今の僕には大変有意義な7時間でした。

成功とは選択肢の多さでありそれを担保するのが金である」と、僕は最近になって強くそう思うようになっていますが、これが間違いであると言われたり批判されがちである理由、そして実は間違いではないという事が分かったのも大きな収穫でした。金は全てでは無いですが、全ての大切な事に関係してくるのです。

 

根は合ってる、後はその上に乗せるもの。乗せる物を新しい思考で選んでいく、謎も解けた、器を大きくするヒントを得た、だから2011年で忘れられない日になったという訳です。2012年、更に更にやってみせますよ。


2011.12.02 (Fri)

仕事柄、企業さんがまとまった数でiPadを導入される事例はwatchしています。今後は情報収集中に見つけた事例をこのブログでもシェアするようにしたいと思います。今回はこちら。

同社は、「iPad」による情報提供活動の実施可能性を検証するため、2010年から3回のトライアルを実施し、良好な結果が得られたことから、「iPad2」1750台を全MR・MAに導入することを決めた。

最近ではちょっと大きめの話かも。MR(Medical Representativeの略)ってのは製薬業界の営業職の方ですから、つまるところiPadを営業支援の為に1750台。綺麗なのか綺麗でないのか微妙な数字ですが、まぁざっと2000台ですから凄い数ですね。

決まるまでに相当な期間を要したと思われますが、いざ入るとなるとこの規模感。エンタープライズが面白いと僕が思う理由はここにあります。iPadがライフスタイルを変えたのであれば、これだけの規模で企業に入ると企業のワークスタイルが変わるって事なんですよね。企業のスタイルが変わるってそうそうありませんから面白い。

中外製薬はPDF閲覧、動画、HTML5で書かれたアプリなどをコンテンツとして閲覧するのだそう。コンテンツ・ドキュメントの類を閲覧するのはもはやタブレット端末に置き換わっていくのは時代の流れだと思います。コンテンツ・ドキュメントを「作る」のは、パソコンであり続けるでしょうけど。

iPad and laptop © 2011 Jeremy Keith, Flickr

一度にドーンと2000台というパターンは稀ですが、5台→50台→500台→5000台って感じの段階的展開が徐々に始まってるのが2011年だったと言えると思います。来年はドドンと数百台規模での導入なんて話が今年以上に見られるんじゃないかなと。

ちなみに、弊社のiPadビジネス活用を支援するドキュメント共有ソリューション「SYNCNEL」も、同じ市場を見ています。実際この台数以上の4桁台数で契約頂いているお客様もいらっしゃいますので、この規模もどんどん広げていきたいところですね。運用可能なシステムである事は実証出来ていますので。

そんな訳で2011年も師走となりましたが、来年以降はエンタープライズ向けのタブレット市場はますます盛り上がりを見せてくるに違いありません。楽しみです。


2011.12.01 (Thu)

来る2011年12月10日(土)に開催されるAppBankさんのイベント「iPhoneアプリ勉強会」で20〜30分程度のお時間、講演をさせて頂く事になりました。

<td>
  大阪iPhoneアプリ勉強会
</td>
<td>
  2011年12月10日(土) 13:00〜20:00
</td>
<td>
  新梅田研修センター (大阪市 福島区 福島 6-22-20)
</td>
<td>
  無料
</td>
<td>
  200名
</td>
<td>
  ATNDの<a href="http://atnd.org/events/22118">こちら</a>のページから
</td>
題目
日時
場所
参加費
定員
申込

勉強ネタ、アプリプレゼン大会、懇親会…と盛り沢山の内容です。今回その勉強会セクションの一部でお時間頂く訳ですが、プログラムはこんな感じだそうです。

  • サイバーエージェント社員による 「Unity 勉強会」
  • サイバーエージェント社員による 「cocos2D 勉強会」
  • フィードテイラー 大石氏による「AppStore に公開されない業務用アプリケーション開発の実態 」
  • AppBank 村井氏による 「 iPhone 市場について」
  • ほか1組

太字にした通り明らかに自分ひとり浮いてますが気にしないで下さい(苦笑)

今回の話はAppBankの中の方からメールを頂いた事がきっかけなのですが、自分が講演させて頂くなら「エンタープライズ的な話になっちゃいますけど」とお伝えしたところ、まさに求めていたテーマという事でした。…ので、若干他の講演と比べて異質ですが気にせず話をさせて頂きたいと思います。

今アプリ開発者として活躍されている方や、これからアプリ開発しようかなーという方々向けに、マーケットは実はAppStoreだけでは無いということ、法人向けの業務アプリの実態や業務アプリで注意すべきこと…等をウチの実体験も交えながら情報共有させて貰う予定です。

業界を眺めてみるとユーザに近い立ち位置のイベントに参加する関係者ってほとんどいないようなんですよね。先般の東京のAUGMでソフトバンクテレコムの方が来られた事に違和感があったくらい(良い意味で)。それだけにエンタープライズ向けのテーマは他の勉強会では余り無いコンテンツになると思ってます。

ユーザ会的な催しにもエンタープライズの世界にも近い自分だからこそ出来る役回りなのかも知れませんね。前日のAppBankオフ会にも参加致しますし^^ 個人が参加しにくい平日昼間開催イベントが当然のエンタープライズ向けなテーマを、個人の方が参加し易い土曜日に持ってくる事で橋渡しとなる…そんな勝手な使命感も持ちつつ話をしたいと思います。

アプリのプレゼン大会や交流会などもあるそうですので都合の合いそうな方は是非是非参加を検討してみて下さいませ。会場でお会い致しましょう :-)


2011.11.23 (Wed)

40年に一度という大阪市長選挙・大阪府知事選挙のダブル選挙、決戦の時が近づいて来ました。大阪市内に住む僕はこのダブル選挙にダブル投票する機会を得ています。誰に投票するかは決めているのですが、大阪都構想の仔細や背景をもう少し知りたくて読んでみた次第です。

日頃から論理性や合理性を求める僕には共感出来る内容ばかりで非常に分かり易い本でした。限られた活字量で事の本質を巧く凝縮していると思います。本質とは、世界の都市間競争に取り残されないように役割をハッキリさせて効率よく大阪という地域を強くしていきましょう…って話。

関西の夕張市(2007年に財政再建団体に指定された)にいつなってもおかしくない大阪の現状を見据え、高齢化による税収減と、時代変化に取り残される事による経済低迷を見越してた上で「はよ改革せな!」とする橋下氏が、旧体制を維持しつつ出来そうな所からと論理性/合理性とスピード感に欠ける平松氏勢力を論破する構成です。そこに、堺屋太一氏との対談録で大阪都は変われない日本という国が変わる試金石になるとして大阪都構想を後押しする感じ。

Untitled © 2011 Sho Ito, Flickr

根底は役割分担。

影響力が大き過ぎる割にマクロな視点を持ててない大阪市を含めて大阪行政の仕組みを一旦リセットし、マクロに考える都と、ミクロに考える特別自治区&市町村に分けて、予算編成権も伴う形で役割分担しましょうと。

経営者が方針を定めコントロールして全体最適を図り、現場のマネージャーが決裁権を持ちながら部分最適を図るという組織論を行政に当てはめる感じに近いです。効率良いですよね、その方が。

読めば読むほど合理的でドラスティックな大阪の未来像が見えて、僕は読みながらワクワクしたぐらいなのですが、現状維持が大好きとか変化が嫌いな方々はイマイチ理解に苦しむかも知れませんね。現状維持を全否定している内容ですので。

何はともあれ大阪都構想の仔細や、世界が都市を単位に見る時代の行政がどうあるべきかを知るには良い本です。★4つ。

で、余談。

僕はもちろん大阪維新の会側に投票します。時代に適応しようとしない組織は滅びるしか無いのは自明だし、変化の激しい時代には「変わる」「変わらない」で後者の選択は延命で場を凌ぐに過ぎない自殺行為でしかないから。

維新の会に投票したら行政サービスの質が落ちるって見解も目にするのですが、財政再建団体に指定されたら一緒なんですけどね、結局低下しますよ。延命でしかない。

既得権益者と高齢者の便益を優先する事は、子供や孫の未来を考えたら絶対出来ない筈なんですけどね。僕のかつての同僚にもいましたが、そういう人は多分「子供の存在意義は老後の自分達を守るため」と平然と言ってのけるんだと思います。

変化できない組織が、5年もっても10年後どうなってるか。これはまぁ大阪に限らず日本全体に言える事ですが、多分、失われた30年、失われた40年、そしてしまいには失われた日本になるんですよ、きっと。

  • 既存体制 vs 時代適応勢力
  • 年配者 vs 若者
  • 感情 vs 論理
  • 短期的視点 vs 長期的視点

こんな構図の前者が優先される時代に一石を投じないと。だから僕は「変わる」為の意思表示をしたいと思っています。


2011.11.21 (Mon)

去る11月9日、中小企業総合展2011東京での出展で幕張にいたのですが、地元大阪では9月中ほどのエントリでも御紹介した「新規パートナー募集説明会 : IIJが協業パートナーを募集」というイベントが行われていました。

当初予定の通りにSYNCNELを御紹介頂いたようで、当日の様子が「GIOろぐ」というIIJさんの公式ブログに紹介されました。

IIJ GIO は IIJ さんのクラウドサービス。弊社のドキュメント共有ソリューションであるSYNCNELは御縁あってインフラとして使わせて頂いており、イベントでは活用事例として紹介頂いたようです。

いつもお世話になっている営業創造(株)の伊藤社長からお声がけ頂いた事がきっかけで、多くの方にSYNCNELを知って頂ける事になりました。大変貴重な機会を頂けた事に感謝感謝です m(__)m

実はこのSYNCNEL、当然ながら契約数が増えれば増える程、インフラである IIJ GIO の利用状態を増強・増設…というオペレーションに繋がる訳で、両者にとってメリットが大きいんですよね。だから弊社としてはIIJさんともっとガッツリ組ませて頂いて、拡販体制が組めれば良いなと考えてる今日この頃。今度、担当部長様とお会いする機会を頂けそうなので、話をしてみようかなと思ってます。

 

そんな SYNCNEL ですが、こちらも先日来エントリしているBook+同様に大幅な機能拡張を進めており、既存のiOSデバイス向けファイル共有ソリューションでは考えられない驚き(?)の機能で競合を凌駕すべく邁進中です。マーケットがまたグッと広がる筈。また改めて御紹介させて頂きたいと思います。


2011.11.20 (Sun)

かつてない程の機能強化をしていると思われる、電子書籍ビュワーアプリBook+の最新バージョン v1.3 を本日公開しました。これまで最新機能の紹介という事で一連のエントリで

など新機能御紹介してきましたが、これらを本日からお使い頂く事が出来ます。既にBook+をお使いのユーザ様は是非是非、アップデートの上で新機能をお試し下頂けましたらと思います。各機能の詳細については上記のリンク先をご覧頂けましたら幸いです。

Books © 2011 Moyan Brenn, Flickr

そして、もしiPadやiPhoneのPDFビュワー・コミックデータビュワー・自炊向けビュワー・読書好きの為のビュワーなどなど、電子化された(した)書籍/雑誌/仕事用のファイルを閲覧するアプリを探されている方がおられましたら、是非Book+をご検討下さいませ。

**理想のデジタル読書体験とは…**を追求した機能たち、

などなどで、一味違った新しい読書体験を楽しんで頂けるんじゃないかなと思います。

 

という訳で電子書籍ビュワーBook+の最新バージョンの御案内でした。実はこれまで御紹介してきた4つの新機能以外にも2,3のプチ機能も新たに搭載していますので、機会を改めて御紹介出来ればと思います。

これからも Book+ は理想のデジタル読書体験とは… を追求し続け、アプリのコンセプトでもある The Future of Reading の実現に邁進したいと思います。まだまだまだまだ、読書の未来を実現する為にやりたい事は沢山あります。


2011.11.19 (Sat)

Book+の次バージョンに搭載される新機能を紹介するシリーズ3回目。ちょっと振り返りから入るのですが、Book+の現行バージョン(v1.2)ではブックマーク機能を提供する為にツールパレットというモノ新たに用意していました。こんな感じのやつですね。

このパレットが次のバージョン(v1.3)からはこうなります。ででん。

パッと見で何が出来るようになるか想像頂けるかと思いますが、図形描画機能が搭載されます。

  • 矩形
  • 角丸矩形
  • 楕円
  • 直線
  • 矢印

の5種類をページ上の任意箇所に描画可能。もちろんブックマーク機能でそうだったように、今回の各図形も色・透明度・太さをそれぞれ調整する事が出来ます。5種類の図形・6つの色・5段階の透明度・5種類の線幅を駆使すると結構色んなものが描けますので比較的自由度は高いと思います。例えばこんな感じ。

上図の角丸矩形の下部にある白丸はノブで、タップして削除したり、ドラッグして移動したりすることが出来ます。これはブックマーク機能のタブと同様ですね。

あと、Book+はPDFだけではなく、画像をZIP/RAR形式で圧縮した画像データ郡にも対応していますから例えば写真画像に

こんな感じの書き込みも可能です。データ毎に書き込んだ内容は記憶しています…ってこれは当然ですが。ただ図形にコメントは付けられませんので、そんな場合は従来通りのブックマーク(★ツール)機能を使用して頂く事になります。

ちなみに、今回の図形描画と、元々あるマルチページビューを組み合わせて使うと、これまた新しい体験ができます。

こんな風に全体を俯瞰しながら自分が書き込んだ図形類も眺める事が出来る訳ですね。これもデジタルならではの読書体験と言えるでしょう。各種の書き込みを二次元的に広げて俯瞰するなんて事は裁断でもしない限り紙の本では絶対不可能です。

という訳で、図形描画機能の御紹介でした。Book+ではこれまで、PDF/ZIP/RARなど電子書籍データを「見る」という事にほぼ特化していましたが、今回のバージョン(v1.3)で本格的に「書き込む」という機能が付与された事になります。

まだ他にも Book+ v1.3 で追加される機能がありますのであと1つか2つエントリしたいと思います。


2011.11.19 (Sat)

次のバージョン(v1.3)で追加される機能を紹介するシリーズ4回目、v1.3での目立った機能追加紹介はこれが最後です :-)

…が、今日ご紹介する4つ目の新機能はこれまで紹介した機能以上に沢山の人にお役立て頂ける機能ではないかと思います。ずばりFTP転送機能

現行のv1.2のBook+では、PDF/ZIP/RARのデータを入れようと思うと

  • iTunes 経由の USB 転送
  • Dropbox/iDisk/WebDAV等の外部ストレージを経由
  • アプリ間連携(OpenIn)機能を使って転送

の3種類しか方法がありませんでした。若干面倒くさかったり、大量のファイルを転送するには向いていなかったり、そもそもiTunesを使う事がWindowsでは辟易してしまう程に重かったりと、ユーザ様によっては若干不便だったのですよね。

そこで、今回の新バージョンでWiFi経由のFTP転送が出来るようにした次第。Book+がFTPサーバになりますので、PCやMacから接続してアップロードする感じです。

ファイルブラウザのギヤボタンから表示されるダイアログにFTPサーバボタンが追加されてます。タップすると

こんな風に設定項目が現れますので、必要に応じて設定してFTPサーバ起動ボタンをタップ。これで転送受付状態になります。

次に iPad と同じWiFiネットワークにいるPC/MacでFTPクライアントを立ち上げます。Windowsでしたらffftpでしょうか。MacでしたらCyberDuckなんかが良いかも知れませんね(個人的にはTransmit使い)。Book+の画面を参考にしながら接続先を指定すると。

一応、文字化けしてしまう時の為に文字コードの設定も出来るようになっていますが、余り使う事は無いでしょう。接続に成功すると、

こんな風に空っぽのフォルダが見えます。Book+の既存のフォルダ構造が見える訳ではありませんで、あくまで一時的なFTP経由のファイルの受け皿が出来ている感じです。転送したいファイルを次々にアップロードしたり、フォルダ階層を作ったり…

転送が完了したら、Book+の画面でサーバ停止をタップすると…

予め指定しておいたフォルダに、FTPアップロードした構成がそのまま展開されます。フォルダ階層まで忠実に再現されるのが結構便利です。

 

という訳で、Book+の新機能FTP転送機能のご紹介でした。今回の機能追加により、Book+に大量のPDF/ZIP/RARファイルを投入し易くなります。もし手元の自炊PDFがPC/Macの特定フォルダ配下に整理されていれば、丸ごとドラッグ&ドロップするだけで転送完了って訳ですね。

初めてのPDFビュワーに、また他アプリからの移行にも便利にお使い頂けるのではないかと思います。最新バージョンのBook+ v1.3までもうすぐです。ご期待下さい。


2011.11.18 (Fri)

Book+の新バージョン v1.3 で搭載される機能を紹介するシリーズ。実は次のバージョン(v1.3)は追加機能数的に言うと v1.4 とか v1.5 とかって言っても良いぐらいの多数の機能追加がなされています。今回はその2つ目を御紹介します。

前回の横断検索機能の紹介エントリでこんな画面キャプチャを掲載致しました。

ファイルブラウザで検索ボタンをタップしてから検索対象を選択している様子なのですが、この中にある「目次・ブックマーク」というのが今回ご紹介する機能です。タップすると

こんな感じで入力欄が現れます。見た目は先に御紹介したPDF内テキストの横断検索機能と全く変わらないのですが、検索対象としてPDF内のテキストを見るのではなく

  • 各ファイルの目次(存在すれば)
  • ブックマーク機能を使って作成された各ファイルのブックマークコメント

をその対象としています。例えば「インストール」で検索してみると

こんな感じで2件のPDFが見付かって、更にその中を見てみると

だだだ…と目次の項目名にマッチしたものの一覧が表示されているのが分かります。目次が充実しているようなPDFでは便利です。結果一覧でタップするともちろん当該PDFを開いた上で目的のページにジャンプします。これは先に御紹介したテキスト横断検索でも一緒ですね。

ブックマークでも同様でしてマッチすれば一覧します。こんな風に。

一応色の区別も表現してくれますし、ページブックマークなのか、ページ内ブックマークなのかもアイコンで分かるようになっています(上図の例は緑色のページ内ブックマーク。ページブックマークの時は★アイコン)。もちろん、タップするとブックマークしたページにジャンプします。

Markers © 2011 Steven Lilley, Flickr

という訳で、目次・ブックマーク横断検索機能について御紹介しました。

これもまたデジタルならではの読書体験で、読書好きな方であればあるほど活用して頂ける機能ではないかと思っています。自らが付けたブックマークまで横断的に検索するのってなかなかありませんよね。でも、読書好き発想で作ると必ず必要な機能なんです。

本棚に向かって「TPP関連でしおりを付けた本、出てこい!」「はい、私めの○ページです!」「それがしの△ページにも御座います!」と出てきたら便利なのに出来なかったのが今までの読書。これからの読書はそれが可能になります。…っていうか、なるべきだと僕は思ってます。XMDFだのEPUBだのフォーマット議論をする暇があればデジタルな読書体験とは何ぞやをもっと追求した方がずっと効率的です。

 

Book+はそこんとこを追求していきたいと思っています。次のバージョン(v1.3)の公開までもうすぐです。御期待下さい。


2011.11.17 (Thu)

御愛顧頂いている電子書籍ビュワーのBook+。9月1日にリリースしてから早くも3ヶ月が経とうとしていますがその間に4回バージョンアップしています。Book+はスマートフォーカスマルチページビュー任意位置ブックマークなどの特徴的な機能を有していますが、それらと同様に進化の早さも1つの特徴かも知れません。

今日は、次バージョン(v1.3)で搭載予定の新機能「横断検索機能」について紹介したいと思います。この機能は、PDFをiPadで閲覧するユーザの皆さん、特に仕事でお使いの方からリクエストが非常に多かった機能です。あるユーザさんの言葉を借りれば「iPadのPDFビュワーの世界では待望の機能」って事になりますが、Book+ の次バージョン(v1.3)でこれを搭載します。

© 2011 lauraliest, Flickr

数が増えてくると、ファイル名ではなく、どうしてもPDF内テキストに特定キーワードが存在するファイルを探したい…という時が出てくるのですよね。

何かファイルを探す時、WinマシンならGoogle Desktopを入れてみたり、MacならSpotlightを使ったりしますが、それに近い感じです。Book+の場合は自動的にPDF限定になりますが。

今のBook+ではフィルブラウザ操作中に検索ボタンをタップするとダイアログが表示されるのですが、v1.3からこんな風に

検索対象を選べるようになります。ここで真ん中のテキストを選択すると入力欄が現れますので

探したいキーワードを入力します。ここでは「iphone」と入力しています。「検索」ボタンをタップすると…

見つかった順にファイル名とサムネイルを表示してくれます。

これがBook+の中に入っているファイルからマッチするものを全部pickupした結果です(外部ストレージのファイルについてはダウンロード済みのモノに限定)。これらのPDF全て、それぞれのどこかのページに「iphone」というキーワードが含まれている筈です。これだ!と思うファイルをタップすると、

こんな風に、そのPDF内でキーワードが存在するページが一覧表示されます。更にタップすると

当該PDFが開いてキーワードのありかを教えてくれるという訳。これはデジタルな書籍だからこそ出来る全く新しいユーザ体験だと言えるでしょう。例えるなら、自分の蔵書が並ぶ本棚に「iPhoneについて書いてる本、出てこい!」って言ってるようなもんですから。んで、「はい!私めのココに御座います!」って感じで出てくるんです。超便利!

ただ、この横断検索機能はハードウェア的な限界もありまして、Book+の中に100個も200個もPDFが入っていたりサイズの大きなPDFが大量に存在するとどうしても時間がかかってしまいます。ここは物量に比例してしまうという事で御了承頂ければと(iPad3でCPU性能がグンッと上がれば高速化される筈です :-))

…なので、更にもう一工夫。

場合によっては、ある程度PDFの場所にあたりが付けられる時もありますから、オプションとして特定フォルダ配下にあるPDFのみを対象にするオプションもつけました。

実は、個人的にはこちらの検索を使う事が多いです。フォルダ階層である程度整理をしていると、探すべきPDFのだいたいの場所は分かってるからですね。

 

という訳で新機能「横断検索機能」の御紹介でした。これもまたBook+の特徴的な機能の一つになるんじゃないかなと思います。PDFを大量にiPadで持ち歩いている方で横断検索をしたい方は是非Book+を!

新バージョン v1.3 の登場までもう少しです。御期待下さい。