最近人とお会いしてて習慣の話になることが続いたので、何となく書いてみようと思いました。

早朝の神社参拝は2008年から7年、マラソンは2012年からで3年ぐらい。色々続いてますね(^^) 今回は経営者としてずっとやり続けてること9つを御紹介してみようかなと。あ、特段何か凄いことをやってるとかではないです。

 

1. お参り

近所の大阪天満宮に毎朝参拝してます。2008年から始めてほぼ毎日欠かさずなので通算2000回は越えてるかと。

1日の始まりに仕事のスイッチを入れる儀式的な事ってあると思うんですが(缶コーヒー飲んだりとか、タバコ吸ったりとか、日経新聞開いたりとか)、僕の場合は神社参拝がそれに相当します。自分のことの祈願は一切しません。感謝の表現が主ですね、仕事のことを含めて。

頭をスッキリできるという意味で、朝の切り替えスイッチの中でも僕はこれが一番だと思ってます。近くに神社がある方はオススメ。神棚とかが会社にあっても良いかもですね。

2. 掃除

出社して真っ先にやること。所要時間1分ぐらい。机の上、仕事道具であるMacなど、自分が作業する身の回りを必ず掃除します。使ってるのはコレ。ささっとホコリが取れてスッキリ。

実は掃除には物理的な汚れを除去する効果は余り求めてません。デスクワーカーにとっての机の掃除という行為は、雑然としてしまった机の上からやるべきことを洗い出して気付きを得る為の行為だと考えてます。

「あ、これもやらなくちゃ」「あー、こっちもか」と机の上を毎日掃除するだけで気付きが得られるんですよね。汚れの除去は本質ではないなと。1分程度とはいえ考える時間にもなってとても良いです。ウェーブ、お勧めですよ :-)

3. 当日の打ち合わせ準備

普通すぎますが。

カレンダーを見てその日の打ち合わせ予定を確認します。その上で、用意すべき資料とか事前にやっておくべきこととかをチェックします。最近はEvernoteでメモを取る事が多いので、あらかじめ議題を列挙したりなどなどですね。

4. ルールブックのチェック

これだけはちょっと珍しいかも。

僕は自分のことを意志の弱い人間だと思っているので、あえて自分の行動を矯正するルールのようなものを自分に課しています。守らなければ罰ゲームという訳ではないのですけど、今では50個ぐらいになった行動指針群をルールブックと呼んでいて毎日チェックしています。

例えば、

午前の打合せがある東京出張で新幹線を使う場合は、必ず新大阪6:03発の始発新幹線に乗って東京で仕事をする。座席はA列。

とか、

迷ったら迷う時間を削減する為に、より変わった選択肢又は金額の高い方(但し現実的であること)を選ぶ

とかってなルールがあります。子供じゃないんだから…という話なんですが(笑)

ルール化して考える時間を極力無くすって感じでしょうか。守れてないものも沢山あるけど、そこは時々チューニング。毎日◯☓つけるってことはやってなくて単に眺めるだけ。自分を変えていく習慣作りに繋がる仕組みにはなってる気がしないでもないです。

5. 読書

毎朝10分。タイマーをセットしてやってます。10分経過してタイマーが鳴ったら読んでる途中の段落の最後まで読んで終了(というのもルールブックに書いてある)。

まとまった読書時間がなかなか取れず積ん読対策として始めたことで昔は30分にしてたんですが、今は時間配分を変えて10分にしてます。時々衝動的に本を買いまくる時期が訪れて、そんな時は本棚がカオスなことになります。

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やっぱり本が好きなんですよね。

6. プロジェクト俯瞰

会社で進行中のプロジェクトを俯瞰できる1週間単位のガントチャートのようなものを作っていて、それを眺めるようにしてます。誰がいつまで何を手がけるのか、組織全体の動きを見ます。将来の案件を入れるタイミングを見計らったり、後述する財務表を確認する前の、お金の何となくの動きをイメージするのに使ってます。

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こんな感じのモノで、昔は OmniPlan というツールを使ってましたが、今は Google Spread Sheet に切り替えてます。よくよく考えたらセルを塗っていけばガントチャートになりますもんね。

最低当年度の終わりまで、最長で1年先まで線を引くように。1つのプロジェクトが数ヶ月単位のものなので場当たり的に動くのは効率的ではないというのと、会社全体が1年を通してどう動くかを視覚化することで先を見据えたオペレーションができる、というのとで毎日欠かさず見ています。大きな会社さんだと部署とかチームごととかなんでしょうかね。

7. 業績とキャッシュフローのチェック

業績やお金の実績とフォーキャスト(予測)を毎日チェックしてます。弊社は月末締めとか翌月末払いとか月次単位のビジネスなんですが、それでも毎日見ています。膨大な数字から気づきって毎日何かしらあるものなので。

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試算表と資金繰り表ってよくお金関係のアドバイスを受ける際に出てくるんですが、個人的にイマイチなんですよね。よく知られている通り、売上や原価や利益という帳簿関連の数字と、お金の入りと出のリアルな動きって全くリンクしませんから。常に2つを時間軸で並べてみたいということで、自分なりに見易いと思える表を作っています。多分色んな経営者が独自の見方を持ってると思います。

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プロジェクトや案件ごとに、業績に関する数字と、実際のお金の動きとを同じ列で並べて見ます。スイッチボタンで同時表示・損益only・金の動きonlyを切り替えれるようにして1年先ぐらいまで眺めています。ぶっちゃけ、今仮にキャッシュインが無くなったらいつ墜落しそうかとか、この時期にはちょっと余裕ができそうだとか、それを毎日見るように。

一緒に月末時点の現金残高を必ず記録して、フォーキャストに基づく現金推移予想とどれぐらい乖離したか、乖離幅が多ければ何が原因かってことを考察するようにしてます。消費税の予定納税とか労働保険の納付とかの奇襲(笑)的キャッシュアウトの情報も忘れずに記入。毎日必ず数字とにらめっこして、6.のプロジェクト俯瞰のイメージを併せて常に早めの経営判断を心がけてます。

8. TODOチェック

GTDポモドーロテクニック、そして自分のオリジナルの工夫を組み合わせてタスク管理をしています。先日のWSWS100周年イベントで御紹介しました。嫌だなぁ・やりたくないなぁという気分が乗らないタスクを、如何に先行して終わらせるかという事にフォーカスした独自の管理手法です。

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こんな感じで。これは8月の1ヶ月分。毎日肥大していきますが、ここから何をやるかpickupして一日が始まります。タスク管理は永遠のテーマなんですけど、あることに気がついて工夫を始めてから先送りしてしまうことが随分と減りました。

9. 経営日誌

今で7冊目。毎日、自分が経営をしていて感じたこと、思ったことを記録しています。心理療法や瞑想の世界で「ジャーナリング」と呼ばれる手法に近いのかなぁ〜と最近になって気がついたのですが、思考を定着させることが目的でやってます。

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色々書いてますね。

嬉しい感情、悩みの感情、怒りの感情を全部記録して、あとビジネスアイディアとかも書いたりします。Evernote とかデジタルなノートではなく、紙にペンで書くという行為にあえてしてるのが特徴です。論拠は特に無いですが、考えるということを最も深くできる行為のような気がしていて紙とペンを使ってます。

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振り返ってみると自分が何を感じ何を考えてたかが分かるのでとても面白いです。有名な四行日記でも良いのですべての人に手書き日誌をお勧めしたい。

 

短くまとめようと思ったんですが、かなり長くなってしまいました。こんな感じで毎日やってます。他にも細かく言い出すとあるにはあるのですが、主だったものを御紹介しました。

どんなことであっても毎日の積み上げってホント大きいよなぁと感ずる昨今です。進むことは着実に進むし、大事な判断はタイミングを間違えずに出来ると思います。TODOや経営日誌とかは、結構こだわってやってる部分なので気が向けば個別に詳細書いてみようと思います :-)